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【映画感想】シン・ゴジラ

シン・ゴジラ

シン・ゴジラ

現実(ニッポン) 対 虚構(ゴジラ)。

引用元: 公式サイト

公開日:2016年7月29日
鑑賞日:2016年7月31日(4DMX)
上映時間:119分
個人的評価:90/100点

監督
庵野秀明(総監督)
樋口真嗣(監督・特技監督)

出演者
矢口 蘭堂(長谷川博己)
赤坂 秀樹(竹野内豊)
カヨコ・アン・パタースン(石原さとみ)
ほか



ストーリー

2016年11月3日朝、東京湾羽田沖にて漂流したボートが発見される。内部に人はおらず、あるメッセージが置かれているだけであった。直後、大量の水蒸気が噴出し、同時に東京湾アクアラインでも崩落事故が発生した。海が赤く染まっていく中、政府は海底火山の噴火か熱水噴出として対応を進める。「矢口蘭堂」内閣官房副長官は、ネット等の動画や目撃情報から巨大生物の可能性を示唆するが一笑に付されてしまい、「赤坂秀樹」内閣総理大臣補佐官にも自重するよう嗜まれてしまった。
様子を見ながら対応を進めようと決まった時、巨大な尻尾が海面から現れた事で状況は一変、専門家の意見を求めるが尻尾だけでは何も分からないということで何も進展しなかった。その内に巨大生物は多摩川を進行しながら街を破壊していく。矢口は各方面に少しでも詳しい者を連れてくるように通達、環境省から「尾頭ヒロミ」が出向してくる。
専門家が形状的に川から上がれば自重で潰れるため、放置しておけばその内進行は止まるだろうと予測する中、尾頭だけはすでに二足歩行が可能であり、目的は不明ながら進行が止まることはないと推測。そして巨大生物は尾頭の言うとおり蒲田から上陸し、赤い液体をまき散らしながら北上を進めていた。
巨大なトカゲのような生物は街の真ん中で静止すると身体を起こし、まるで進化をするように直立歩行の姿へと変化を遂げる。駆除の名目で自衛隊に出動を要請した政府だったが、攻撃の瞬間、逃げ遅れた民間人がいたために攻撃を中止、巨大生物はそのまま東京湾へと逃げてしまうのだった。

再度の巨大生物襲来に備え、矢口を中心とした各分野のスペシャリストを集結させた「巨大不明生物特設災害対策本部(巨災対)」が設置される。被害地から微量ながら放射能が検出され、巨大生物が発生源だということが分かる。そんな中、アメリカから「カヨコ・アン・パタースン」が極秘に来日し、矢口に巨大生物に関する資料を渡す代わりに、ある人物を探してほしいと依頼する。その人物は「牧悟郎」という学者だったが、彼は漂流していたボートの持ち主であり、「私は好きにした、君たちも好きにしろ」というメッセージを残して行方不明になっていた。牧を見つけることは出来なかったが、彼の資料を発見した矢口達。
その資料には「GODZILLA」の名が刻まれていた。カヨコによると牧は以前よりアメリカで巨大生物の研究をしており、その巨大生物は「GODZILLA」…日本読みで「ゴジラ」と呼ばれ、ある場所では神として崇められていること、海中に投棄された核物質の影響で変化した生物である可能性があること、体内に未知の新元素が存在すること、そして牧は何かを知っていて、それを暗号に残していたことが分かる。
さらに、ゴジラの体内には人類の8倍の遺伝子情報が眠っており、凄まじい速度で進化していることが判明する。
巨災対はゴジラの血液凝固剤により血液循環を止め、活動停止させる作戦、通称「矢口プラン」の検討を進める。

11月7日、相模湾にゴジラが出現。体長は2倍以上になっており、顔つきもさらに凶暴性を増していた。鎌倉から川崎を破壊しながら歩を進めるゴジラに対し、ついに政府は武器の無制限使用を許可し、自衛隊は多摩川河川敷を最終防衛ラインとした「たま作戦」を展開する。戦車、戦闘機、砲撃による一斉射撃を行うも、歩を進める速度を遅めるにとどまり、傷一つつけることは出来なかった。
ゴジラの反撃により壊滅する自衛隊は撤退を余儀なくされ、ついに都内への侵入を許してしまう。

都内に侵入したゴジラに対し、友軍であるアメリカが米国大使館防衛の名目で戦闘機を出撃させる。正式に日本から攻撃要請を受けた戦闘機は大型貫通爆弾でゴジラを攻撃、皮膚を貫通し、傷をつけることに成功する。しかし、その直後、背びれを光らせたゴジラは口から炎を吹き出し、やがてそれはレーザーのように変化し戦闘機を破壊、さらには東京中を焼きつくした。ヘリにて脱出する際に総理大臣を含め、要人が死亡、事実上政府の機能は停止してしまう。
そしてゴジラはエネルギーが切れたのか、東京駅構内で再び活動を停止するのだった。

臨時政府を立川に移し、さらに臨時の総理大臣をたて、矢口はゴジラ対策の特命担当大臣に任命されるも、メンバーはすでに半数を失っていた。悔やむ矢口ではあったが、何よりもゴジラを止めることを考え、矢口プランを具体化するために検討を進めていく。
ゴジラは休眠状態とはいえ、飛行するものは自動的に撃ち落とすため、大規模な攻撃はできない状態だった。また、入手した細胞から、ゴジラは無生殖で増殖しネズミ算式に増えていくこと、水と空気があれば生きていけること、そして大陸を越えて世界中に被害をもたらすことが示唆された。矢口は赤坂によりアメリカが本気で核攻撃を行おうとしており、国連もそれを承認したことを知らされる。
猶予はゴジラが再活動を開始すると予想されている2週間しかなかった。

矢口プランを進める中で血液凝固剤がゴジラによって無効化される懸念が出てくるが、直後、牧が残した暗号の解析に成功。ゴジラの無効化を妨害する微生物の分子式を得る。牧はすべてを予想していたのだろうか?

国連による核攻撃が迫る中、矢口達は自分たちのコネをフル動員し、作戦に必要な血液凝固剤を作成していく。そして期限ギリギリにすべてが揃うのだった。
ゴジラを凍結させる日米共同作戦、通称「ヤシオリ作戦」が開始される。

感想(ネタバレあり)

とにかく圧倒された。
「ゴジラが日本に出現したらどうなるか?」というのをとことんまでリアルを追求し、とことんまで無駄を排除した、もはやこれは「ドキュメンタリー映画」である。
ただ、好き嫌いは凄い別れると思う。

庵野監督といえば言わずと知れた「エヴァンゲリオン」の監督。作品全体に実に監督らしい演出が散りばめられている。
専門分野においては、もはやオタクと呼ばれる爪弾き者達が集結した「巨災対」。いわゆるオタクアベンジャーズ結成!もうこの流れで燃える。
次々と表示される読ます気もないテロップ。飛び交う謎の専門用語。ハイテンションで観客置いてけぼりな空気…いいじゃん!
どうせ分かりやすく説明されたところで、元々存在しない元素やら物質なんだから、雰囲気で分かればいいんです。
…というか、この映画内でこの程度のことが分からない奴はついてこれねぇぞ!という感じがまたリアル。

タケにゃんは多くのモンスターパニックや怪獣映画を見てきましたが、他の映画と徹底的に違うと感じたのは、この映画は「組織の先端を見せた」というところ。
例えば平成シリーズのメカゴジラ。これはもちろんメインの主人公がゴジラと戦うことが中心となって話が進んでいく。
でも、今作はそうではない。メカゴジラの武器を設計する人、ゴジラに効果的な戦略を練る人、メカゴジラを動かすエネルギーを作る人、メカゴジラの整備・修理をする人…そういった、端の人たちを描いている。
あえて言うなら、みんな主人公。まさに「ニッポン対ゴジラ」。普段、社会の歯車の一つとして特にクローズアップもされない自分は、深く感動してしまった。

やれ家族愛だ、やれ恋愛だ、やれ人間ドラマだと入れると本質が薄まってしまう(それが悪いとは言わない)。その点今作は「ゴジラの恐怖」のみを徹底的に、それでいてシンプルに見せている。とにかく内容が「濃い」。
だからのめり込むことが出来たのだ。

今回の映画は対ゴジラはメインでない。ゴジラとどう戦うのか考えるのがメインであって、あとはその通りに進めるだけなのだ。
だから、感動的な逆転劇なんて無い。泥臭く、それでいて一歩ずつ、ゴールに向かって進む…いいじゃん!
気合だとか謎の力だとかパワーアップだとかご都合的な展開が発生するとかより全然いい。
失敗したら後が無い感を凄い感じた。常に絶望感が漂う分、最後の最後に大きな開放感を感じる。

ただ、ゴジラでなくてもよくないか?感はあった。
パッと見、使徒だし。巨神兵だし。

最後に個人的考察。
劇中、唯一ゴジラの存在を認識し、独自に研究をした学者がいたわけですが、残念なことに行方不明になった彼がどうなったかは描かれていない。
タケにゃんはあの学者がゴジラをなんらかの方法で日本に呼んだのだと思う。博士の船の近くにゴジラは現れたし。
日本と放射能に対し恨みを持っていたし、どういう経路か不明ですが、ゴジラに対する有効策も生みだしていた。それに加え「私は好きにした、君たちも好きにしろ」のメッセージである。

過去の負の遺産をゴジラという分かりやすい姿にした、日本人ひいては人類への未来に対する監督なりのメッセージが込められているのかな、と勝手に解釈した。

4DMXで見て正解。
電線を挟んで移動する人目線のカメラワーク、炎からレーザーに変わっていき街が一瞬で破壊されていく描写。ゴジラの圧倒的巨大さ、残酷さを存分に体感できた。
家で見るより大画面で見ることをお勧めします。

これは次回作を作る人が大変だなぁ…。

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