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【映画感想】インフェルノ

インフェルノ

インフェルノ

今、このスイッチを押せば人類の半分が死ぬ。しかし、押さなければ人類は100年後に滅びる。全てはお前次第だ-。

ラングドン教授に突き付けられた挑戦状、それは、アメリカの大富豪ゾブリストが、人口増加問題の過激な解決策として生み出したウィルス。
伝染病を利用した人口淘汰を目論むゾブリストが、詩人ダンテの叙事詩「神曲」<地獄篇インフェルノ>に隠した暗号コードとは?人類を滅亡に導く陰謀を阻むため、ラングドンが挑む謎とは?

この謎が解けなければ、世界は“地獄”と化すーー。

引用元: 公式サイト

公開日:2016年10月28日
鑑賞日:2016年11月6日
上映時間:121分
個人的評価:60/100点

監督
ロン・ハワード

出演者
トム・ハンクス(ロバード・ラングドン)
フェリシティ・ジョーンズ(シエナ・ブルックス)
ベン・フォスター(バートランド・ゾブリスト)
シセ・バベット・クヌッセン(エリザベス・シンスキー)
ほか



簡単な作品紹介

『ダ・ヴィンチ・コード』『天使と悪魔』に続く、ダン・ブラウン原作小説の映画シリーズ第3弾。
美術史家のラングドン教授が過去の美術品に隠された謎を解いていくサスペンスストーリー。小説としては4作目。
今作はダンテの『神曲 地獄篇』がテーマになっています。

 

ストーリー(ネタバレあり)

目覚めるラングドン教授

フィレンツェの町中、ある男が走っている。その男を追う黒人男性とその部下らしき男達。
塔の中に逃げる男だったが頂上まで来て逃げ場がなくなってしまう。「あれはどこだ?」と男を問い詰める黒人男性。追い詰められた男は塔から身を投げて自殺する。

場面は変わり病院へ。そこでは悪夢にうなされる、美術史家の「ロバート・ラングトン」教授がいた。夢の中では、世界が炎に包まれ、肌がただれた男、首を捻られた人々、地面に突き刺さり燃やされる人…まさに”地獄”のような光景が広がっていた。
看護師の「シエナ・ブルックス」に介抱され目を覚ますラングトン。頭には傷があり、2日ほどの記憶が無くなっていた。窓の外の景色から自分がフィレンツェにいることに気づくが、なぜ自分がここにいるかは分からない。そして、シエナは幼いころに講義を見ており、ラングドンのことを知っているという。

そこへ軍警察を名乗る女性がやってくる。突然シエナの同僚を撃ち殺すとラングドンに発砲する女性。シエナは扉の鍵をかけラングドンとともに病院を脱出。タクシーの中で気を失ってしまうラングドン。
その刹那、女性の映像が頭をよぎる。

 
ラングドンが再び目を覚ますとそこはシエナのアパートだった。記憶喪失の影響か、言葉もうまく出てこないラングドン。コーヒーを飲み一息つけるとシエナが着替えを準備する間に彼女のパソコンにログインしメールをチェックする。すると「イニャツィオ・ブゾーニ」という男から「我々が盗んだものは隠した。天使の25」というメールが届いていた。

着替えをすませ、所持品を調べると、ラングドンのコートの中からバイオチューブが出てくる。このチューブは危険なウィルス等を運ぶ際に使用するもので、限られた人しか持ち歩けず、開けるには指紋認証が必要。ラングドンが指を当てると開き、中から三面の悪魔の様な怪物が人を襲う絵が彫られた人骨の円筒印章が出てきた。
この怪物は、かつて「黒死病」が流行った際に、いかに人間が被害を受けたかを描いたもの。振ってみると中から音がし突然画像が浮かびだされる。この印象はファラデー・ポインターと呼ばれる超小型のプロジェクターだった。

壁に映しだされた映像を確認するラングドンとシエナ。それはボッティチェリが描いたの「地獄の見取り図」だった。漏斗のような建物の中に階層ごとに地獄の絵が描かれた恐ろしい地獄絵。細かくチェックしてみると、本物の絵と違うところがいくつか見つかる。そしてアルファベットが各所に加筆されていることに気づく。
つなげてみると「CATROVACER」そして下の方には「真実は死者の目を通してのみ見える ゾブリスト」と書かれていた。

ネットでゾブリストを調べる2人。ゾブリストは生物科学者であり大富豪で「人口増加に対して今動かなければ、やがて人類は絶滅してしまう。そのためには人口抑制が必要だ」と講演会で語っていた。シエナの話によるとゾブリストは3日前に自殺していたという。
フィレンツェで追われて塔から飛び降りた男はゾブリストだったのだ。

事態を重く見たラングドンは、自分を襲った女性が軍警察だったことからアメリカ領事館助けを求めるために電話をかける。あえて目の前のアパートの名前を告げ、どんな人物が来るかを確認すると、来たのは病院で襲撃をしてきた女性「ヴァエンサ」ついで、WHOパリ支局の「ブシャール」がやってくる。

身の危険を感じたラングドンとシエナはアパートを脱出し、タクシーで逃げる。アルファベットはアナグラムだと考えるラングドンだったが、シエナがイタリア語の「CERCA TROVA(チェルカ・トローヴァ)=探し、見い出せ」ということに気づく。
この言葉がヴェッキオ宮殿内の五百人広間にあるジョルジョ・ヴァザーリの大壁画「マルチャーノの戦い」に描かれているものだと考えたラングドンはヴェッキオ宮殿へと向かう。

一方、イタリア沖合の巨大船には民間危機管理会社「危機総括大機構」の本部があった。どうやらヴァエンサはこの会社のスタッフらしい。
会社代表の「シムズ」大総監は部下とともにゾブリストの案件について話し合っていた。ゾブリストから1ヶ月後に公開してほしいと言われていた動画を、期日である明日を待たずに事前チェックしたいと考えていたシムズ。部下からは依頼人の趣旨に反すると反対されるが、そもそもの依頼人が死んでしまったので問題無いと確認する。
そこには「世界を滅ぼすウィルスをばら撒いた。その地獄の果てに未来はある」というゾブリストのメッセージが残されていた。

 

ヴェッキオ宮殿へ〜ダンテのデスマスク

地元警察の検問を察知し車をおり宮殿へ向かうラングドンとシエナ。ボーボリ庭園を抜け宮殿を目指すが、警察に見つかりドローンによる追跡を受けてしまう。なんとか生け垣をくぐり抜け追跡を振り切り宮殿へと辿り着く。
その頃、ヴァエンサはシムズからラングドンを確保するのではなく殺すように指示を受けていた。

そこにWHOの「エリザベス・シンスキー」も合流し、ブシャールと言い争いをしていた。どうやらWHO内でも意見が分かれているようだ。シンスキーによるとラングドンを早く捕獲しないと人類が滅びてしまうらしい。

 
五百人広場のマルチャーノの戦いに描かれた「CERCA TROVA」を確認するラングドン。次に何をするかを考えていると、宮殿スタッフの「マルタ・アルヴァレス」に声をかけられる。
「今日は昨日一緒だったイニャツィオ・ブゾーニとは一緒ではないのか?」と聞かれるラングドンだったが、記憶を失っているため、昨日と同じものを見に来たとごまかし案内してもらう。そこはダンテのデスマスクが展示されている場所だった。このデスマスクはゾブリストの所有物だという。しかし、デスマスクは姿を消していたのだった。

慌てたマルタと共に監視カメラの映像を確認するラングドンだったが、そこに写っていたのは、デスマスクを盗み出すブゾーニと自分自身の姿だった。驚愕するマルタ達だったが、その瞬間警報音が鳴り響く。どうやらブシャール達が武器を持って宮殿内に押し入ってきたようだ。
武器の持ち込みを禁止しているため館長が対応している隙をついて、マルタのセキュリティカードを奪い、外に出るために隠し通路を通り、五百人広場の天井裏に辿り着く。

 
梁を渡って逃げていると、音に気づいたヴァエンサがやってきてラングドンを銃撃する。隙をついてシエナがヴァエンサの足をすくうと、ヴァエンサは天井裏を突き破り広場へ落下、即死してしまう。

ブゾーニが残したメールがデスマスクを隠したことだと考え「天国の25」がダンテの「神曲 天国篇 第二十五歌」ということに辿り着く。
ネットで調べると「私の洗礼盤の前で〜」という文からサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂内のサン・ジョヴァンニ洗礼堂にデスマスクが隠されていると考える。ブゾーニはそこで仕事をしていたのだ。

なんとか宮殿を脱出した2人だったが、ヴァエンサを殺してしまったことに動揺するシエナ。正当防衛だったと慰めるラングドン。そして、ブシャールはWHOの連絡を無視し、携帯電話をゴミ箱に投げ捨てると単独で追い始める。
一方、大機構では連絡をヴァエンサと連絡がとれなくなったことから状況の悪化を悟り、シムズ大総監自らラングドンを追うことを決めていた。

 
閉鎖中のサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂に辿り着いたラングドンは洗礼堂を調べると、水の中に隠されていたデスマスクを見つける。そして裏に水溶性の塗料が塗られているのが分かり拭き取ると、ゾブリストのメッセージが書かれていた。

おお、健やかなる知性を持つ者よ
あいまいな詩句の覆いの下に
隠された教えを見抜け。
馬の首を断ち
盲人の骨を奪った
不実なヴェネツィアの総督を探せ。
黄金色をした聖なる英知のムセイオンのなかでひざまずき
地に汝の耳をあて
流れる水の音を聞け。
深みへとたどり、沈んだ宮殿に至れば…
かの地の闇に地底世界の怪物が待ち
それを浸す池の水は血で赤く染まるが
その水面に星々が映ることはない

そこへブシャールがやってくる。ブシャールは「2日前にラングドンを迎えに行き、ファラデー・ポインターを渡した。WHOはゾブリストを追ってウィルス拡散を防ごうとしているが、同僚のシンスキーがウィルスを外国に売ろうとしている」と説明し、2人に同行することに。ゾブリストが自殺した時に追いかけていたのはブシャール。そして、残されたメッセージはウィルスの隠し場所への手がかりだったのだ。
「不実なヴェネツィアの総督」というメッセージから3人はヴェネツィアを目指す。ブシャールは追手を撹乱するためにジュネーブに行こうとしているという嘘情報を流す。

 

トルコ イスタンブールへ

嘘情報に撹乱されジュネーブ行きの飛行機を抑えるために空港にやってきたシンスキーのもとにシムズが現れ、ラングドンは別の場所にいると告げる。シムズはゾブリストを匿い、WHOの捜査を邪魔し対立していたが、彼のバイオテロを止めるために協力しようと提案する。
一度は拒否するシンスキーだったが、自分たちならラングドンの居場所を見つけられること、そしてシンスキーとラングドンが恋仲だったことを指摘され、協力することになる。

 
ヴェネツィア行きの電車の中、記憶を取り戻したラングドンは2日前に自分と出会ったのがブシャールではなくシンスキーだったことを思い出す。ブシャールが嘘をついていることを危険視し、一芝居し電車内に置き去りにする。

4頭の馬の銅像が飾られているヴェネツィアのサン・マルコ大聖堂に辿り着いたラングドンは馬の銅像の首もとを見ると、首を斬られたのを隠すように帯が巻かれていた。馬の首を斬って運んだ人物は「エンリコ・ダンドロ」十字軍を率いてコンスタンチノーブルを陥落させた総督だった。
ダンドロの墓がある、コンスタンチノーブル=現在のイスタンブールの「アヤソフィア」に向かう2人。ところがそこにブシャールが追いついてしまう。聖堂の地下を逃げる2人だったが、地上への出口でシエナがラングドンを置いて行ってしまう。シエナはゾブリストの信者であり恋人だったのだ。
シエナに裏切られたラングドンはブシャールに捕まってしまう。

 
ウィルスを横流ししようとしていたのはブシャールだった。ラングドンを銃で脅し、ウィルスの隠し場所を吐かせようとするが、シムズが現れブシャールを背後から刺し殺す。
実はラングドンの記憶喪失は大機構が彼を拉致する際に注射した薬のせいであった。本来ゾブリストが持っていたファラデー・ポインターはシエナの元に渡るはずだったが、ブシャールに回収されWHOの手に渡り、最終的にラングドンのところに辿り着いてしまった。WHOに謎が説かれると依頼者のゾブリスト(と協力者のシエナ)の意向に反してしまうため、彼を拉致をし、シエナと共に行動するよう仕向けていたのだった。
ところがシエナはウィルスのことをシムズ達に隠していた。そこでラングドンの殺害を計画するが、結局シエナに逃げられてしまったため協力するというのだ。
病院の扉には鍵がついていない、という事実からあの病院での出来事が仕組まれたことを理解したラングドンはシムズと共にシンスキーと合流する。

 
イスタンブールへ向かう道中、ゾブリストが2年前からWHOに監視対象にされていたことを聞かされる。
アヤソフィアへ辿り着いたラングドンはゾブリストが残したメッセージ通り、ダンデロの墓の前に跪き、地に耳を当てる。水の流れる音が聞こえたことからその水の終着点の巨大地下貯水池「イエレバタン・サラユ」へ向かう。
イエレバタン・サラユは幾つもの柱が並び、まさに「沈んだ宮殿」であった。

 
一方、シエナも現地のゾブリスト信奉者と合流し、イエレバタン・サラユを目指していた。
ウィルスは時間が来れば自動的に拡散するようになっていたが、ラングドン達に回収される前に爆弾を使い拡散させようとしていた。

イエレバタン・サラユは赤く光る地下水が充満しており、水面に星々が写ることがないというゾブリストのメッセージ通りであった。そこは素晴らしい音響を利用したコンサートホールになっており、今の時期は世界中から人が集まっていたのだ。

地底世界の怪物=メデューサが掘られた柱を探すラングドン達。そこにシエナ達もやってくる。
果たして、ウィルスの拡散は阻止することは出来るのか?

 

感想(ネタバレあり)

「天使と悪魔」に続くラングドン教授シリーズ第3作。
2転3転あり面白かったのですが、いかんせんミステリー物としては微妙なところ。

このシリーズの面白いところは、過去の美術品に隠された暗号を説いて謎を解き明かしていく…というところなんだけど、今回は特にそういうことはない。
ダンテの地獄篇になぞらえた謎解きはもちろんあるんだけど、これはあくまでゾブリストという人間が暗号解読のために利用しただけであり、ダンテ自身が何かを秘密を込めていたとかではない。
なので、別にラングドン教授じゃなくても解けたんじゃないか?と思ってしまった。もちろん豊富な知識がある教授だからその場その場で次々と新しい手がかりを見つけられるんだろうけど、それって歴史ミステリーじゃなくてただのミステリーじゃないの?

 
そして一番解せないのが、途中までヒロイン枠だったシエナ。
見終わったあとにも冷静に考えたんだけど、彼女がラングドンを連れ回してれば勝手にウィルスは拡散してたんじゃないの?
結局、シエナは大好きだったゾブリストが残したウィルス(とゾブリスト自身)に固執しすぎてただけな気がした。…というか、ゾブリストがそもそも暗号なんて回りくどいことしなければ計画はうまくいってたんじゃないの?…な〜んて言ったら元も子もないんだけど。

 
冒頭は面白かった。CGをふんだんに使った、まさに「地獄絵図」をこれでもかと見せつけ、地球の未来の危機をひたすらに訴える。いずれ本当にこうなるよ、そのために何かしないといけないよ、と。ここは考えさせられた。
そして、教授が記憶が無いところからスタート。見る側ももちろん何もわかっていない状況からスタートするわけだから、ラングドン教授と同じように、誰が味方で誰が敵か、何が真実で何が嘘なのか、ドキドキしてみることが出来た。
そんなに都合のいい薬が本当にあるのかは甚だ疑問ではあったけど…。

 
ただ、ドンデン返しが早すぎたかな。
一番のびっくりポイントはシエナが裏切るところだと思うんだけど、ここから先はただのアクション映画。ウィルスを拡散させるか阻止するかを、いい年したおじさんが頑張って奮闘する。
いやぁ、トム・ハンクスも大分年をとりましたね。ちょっとお肉がたるみ過ぎな気もしました。

 
全体的に見ると無難な出来なんだけど、歴史ミステリーとして見ると正直微妙。
原作とは違った部分もあるようなのですが、原作小説を読んだらまた違った見方ができるのかな?

円卓の騎士、イルミナティ…と秘密組織的な物が暗躍してきたシリーズなだけに、シムズが運営していた大機構も、実はインドあたりの秘密結社なんじゃないかと期待してましたが、そんなことはなかったぜ。
でも、きっとモチーフになった暗殺集団とかいるはず!…という期待をふくらませております。

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