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【映画感想】ヒメアノ〜ル

ヒメアノ~ル

ヒメアノ〜ル

「めんどくさいから殺していい?」
日常と狂気が交錯する緊迫の99分!あなたの心は耐えられるか!?

引用元: 公式サイト

公開日:2016年5月28日
鑑賞日:2016年11月3日(DVD)
上映時間:99分
個人的評価:80/100点

監督
吉田恵輔

出演者
岡田進(濱田岳)
阿部ユカ(佐津川愛美)
森田正一(森田 剛)
安藤勇次(ムロツヨシ)
ほか

簡単な作品紹介

古谷 実原作の同名コミックの映画化。

お人好しで冴えない岡田は未来のない人生に不安と孤独を募らせていた。清掃会社の先輩、安藤の恋愛相談にのる内に、安藤が片思いしている阿部ユカに惚れられてしまう。ユカに告白された岡田は、安藤に隠しながらも楽しい日常を過ごしていた。
その一方、近所では悲惨な殺人事件が起きていた。かつて岡田の同級生でありながらいじめられっ子だった森田が突発的かつ理不尽な殺人を繰り返し、ついにユカに目をつけ付け回し始める。

古谷実といえば「行け!稲中卓球部」というギャグ漫画で一世を風靡した漫画家。今作は岡田とユカだけを見れば男女のドタバタ恋愛コメディなのだが、そこに森田が加わることでとんでもないダークな話になっている。

 

ストーリー(ネタバレあり)

岡田君の不安な日常

清掃会社でバイトをしている「岡田 進」はお人好しで冴えない男。恋人もいなければ趣味もなく、毎日仕事をして家に帰って寝るだけの生活に孤独と不安を感じていた。先輩であり上司の「安藤勇次」はそんな岡田に「人はみんな不安や不満を持っている。それを消すことを原動力に働いている」と力説するが、実際は根性なしのダメな人だった。

そんな安藤は今、恋をしているという。その相手というのはいきつけのカフェの店員「阿部ユカ
安藤はユカと仲良くなるために岡田に協力を頼むが、岡田は控えめに見ても可愛いユカを恋人にするのは無理だと安藤を止める。
ふと外のテラスを見ると、金髪の青年がユカを見ていた。安藤によるとここ最近ずっと来ているらしい。その青年は岡田のかつての同級生「森田正一」だった。

森田がユカを狙っているライバルかもしれないと考えた安藤は岡田に話に行くようお願いする。渋々ながらも森田と話し、取りあえず連絡先を交換した岡田だった。そしてその様子を心配そうに見ているユカ。

 

翌日、安藤にユカに彼氏がいるかを探るように頼まれた岡田はユカに接触する。するとユカは森田がストーカーかもしれないと相談を持ちかける。森田がカフェに来てから郵便物がぬかれたりイタズラ電話がくるようになったらしい。家の周りをウロウロしているのも2回ほど見かけたという。
実害が無いため警察に相談しても解決しないため、安藤はユカのために毎日カフェで貼りこむことに。もちろん岡田も付き合わされる。取りあえず自分たちの連絡先をユカに渡す2人。

 

一方、森田とも出会い様子を探ることにした岡田。待ち合わせ場所では禁煙地区で喫煙した森田が注意した男と口論になっていた。
居酒屋で会話をする2人。岡田が森田に質問するとぼやかされて明確な答えが返ってこない。また、様子もおかしかった。カフェで何回も安藤を見たというような発言をするが、初めてカフェに行ったと言い、ユカの事も知らない、といった様子だった。
そして最後に、不安を消すために毎日頑張っているという岡田に対し、自分たちは底辺でありもう終わっている。努力できる才能もないからくすぶっているんだ、と言い放つ。

 

その後もカフェに通い続ける岡田と安藤だったが、森田はもう来ていないようだった。そして安藤は意を決してユカを飲みに誘い、ユカも友人と一緒ならということで了承するのだった。

 

一方、森田はパチンコで金を使い果たすと「和草浩介」に電話をかけ、まだ50万円が振り込まれていないと催促をする。和草は両親が経営するホテルで働いており、同じ従業員で婚約者の「久美子」に頼み、ホテルの金を抜き取っていた。
久美子はなぜこんなことをするのか問い詰めるが、和草は口を紡ぐのだった。

 

ユカの友だち「飯田アイ」と共に食事をする岡田と安藤だったが、空気の読めない発言にキレる2人。そして、アイの口からユカは今好きな人がいると告げられてしまう。ショックを受けるが諦めきれない安藤は、岡田に頼んで自分の気持ちを伝えてもらう。
岡田は嫌々ながらもユカに安藤の気持ちを伝えるが、その返事は「ごめんなさい」そして、実はユカが好きなのは岡田だと告白されてしまう。どうやら、ユカの一目惚れらしい。動揺する岡田だったが、その話を隠れていた安藤が姿を現し、奇声を上げながら走り去ってしまう。そしてそれに驚いたユカも叫び声を上げながらどこかに行ってしまう。どうすることもなく呆然とする岡田。

それから一週間、安藤は無断欠勤を繰り返していた。いよいよクビだというところで岡田は安藤の家を訪れる。なんとなくおかしいながらも元気そうな安藤を見て安心する岡田であったが「大親友の岡田君が運命の人を奪ったら、バラバラにして殺してしまうかもしれない」という言葉と、部屋の隅に放置されているチェンソーを見て戦慄する。
ユカに事情を説明し、付き合えないことを伝えるが、岡田の気持ちはどうなのか?と説得され、周りに内緒にしながらこっそり付き合うことにする2人だった。

 

森田君の歪んだ日常

和草は会社の金庫をこっそり開けているところを久美子に見つかってしまう。前回で最後と約束したにも関わらず、約束を破り理由を離さない和草に結婚できないと詰め寄る。観念した和草は高校生時代の事を語りだす。

 

森田と和草は同級生で「河島」という男にいじめられ続けていた。その内容は凄惨で裸のまま射的の的にされたり、犬の糞を食べさせられたり、理不尽に殴られたりと、なんで生きているんだろう…と思うほどだった。
そして卒業式の一週間前、森田から「河島を捕まえた。一緒に殺そう」と電話がかかってくる。呼ばれた場所に駆けつけると目隠しをされロープで縛られて呻いている河島とバッドで殴る森田がいた。森田は「このまま生かしていてもコイツに自分達が殺される」と和草にバッドを渡す。最初は躊躇した和草だったが一回殴ると恨みから止めることが出来なかった。そして、最終的に森田が首を締め殺し、死体はその場所に埋めたのだった。

そこから森田は金をたかるようになり、また家庭内暴力も激しくなっていったのだった。

 

仕事に復帰した安藤は、岡田にフラれた傷心のユカに近づけるチャンスと考えていた。苦笑いを浮かべながらも内緒でユカと会いデートを重ねていく岡田。そしてついに岡田はユカと結ばれるのだった。
その様子を外から見ている森田。

 

森田は和草に「岡田を殺したいから手伝え」と電話をかける。森田は失うものがないから困ることはないが、和草は失うものが多い。和草は意を決して自首することを決意する。ところが、久美子は悪いのは森田なのだから、彼を殺して日常を取り戻そうと説得する。

その頃、岡田とユカは情事を重ねていた。

昔を思い出す和草。森田は首を締めて殺した河島の死体を前に自慰をしていた。
森田のアパートを訪れる和草。森田がドアを開けた瞬間に殴りかかり久美子に拘束するよう叫ぶがもたついている内にボールペンを首に刺され殴り殺されてしまう。その後バッドで殴られ失禁する久美子。ユカと久美子が連動するように切り替わり、ユカが果てたと同時に久美子も死亡するのだった。
和草と久美子の死体にガソリンをまき火をつける森田。

 

その後も森田は岡田、安藤、ユカを付け回し、街中で暴れまわる。そして女性を家までつけては暴力して殺害していた。
パチンコで勝ったもののカツアゲにあい金がなくなった森田はユカのアパートへ向かいドアを蹴って暴れる。隣人の「富田」が警察を呼ぶと注意すると去っていく。
漫画喫茶を転々とするが、眠ろうとすると河島に虐められていた頃の言葉が聞こえてきて頭から離れない。

 

一方、岡田はユカと順調に交際を続けるが、ユカの過去の男性経験を聞きいじけてしまう。ユカに泣かれてしまう慰めながら自分の器の小ささに辟易していた。

 

ある日、安藤はユカにフラれたとはいえ諦めきれず、再度告白をしようといきこんでいた。その様子を見た岡田はついに安藤に自分がユカと付き合っていることを告げてしまう。安藤は憤慨し、絶交を言い渡すのだった。

 

加速する森田の異常性

ユカが岡田のアパートから自分の部屋に戻ると、富田から森田がドアを蹴っていたことを教えられる。相談された岡田はしばらく自分の部屋にいるようにユカに提案し、同棲することになるのだった。

 

ある夜、井上が帰宅すると部屋からカレーの匂いがしている。今日の夕飯はカレーかと妻に声をかけるも返事はなく、リビングでは森田がカレーを食べていた。ふと床を見ると血を流し倒れている妻。必死に逃げようとするも背後から追いかけられた森田に背中をメッタ刺しにされてしまう。玄関で呻きながら弱っていく井上をよそに、森田はカレーを食べ続けるのであった。

翌日、井上宅に警官がやってくる。庭の盛り上がりを不審に思いながらも森田に事情を聞くと、森田は「自分は井上の弟で兄は病院へ行った」と嘘をつく。警官は質問をするがあやふやに応える森田に疑問を抱き、家の中に入っていき、そこで血だらけの服を発見する。その直後、背後から森田に襲われ心臓を刺されて死亡してしまう。

 

警官から銃を盗んだ森田はユカの働いているカフェへと向かう。森田の声で「殺せ!みんな殺せ!」「お前が死ね!」と頭の中に響く。カフェに行くもユカは前日で辞めていると知らされた森田はユカのアパートへ向かう。ところがユカはすでに部屋を引き払っていた。再び隣人の富田に注意されるが、突然銃を撃つ。部屋に監禁した富田にユカの引越し先を聞き出そうとするが、知らないと言われ結局射殺する。

一方、警察に事情聴取される岡田。アパートの火事後から同級生の和草の死体が見つかったこと、そして一連の事件を教えられ森田の犯行を知る。

 

森田は岡田の職場を訪れていたが、岡田は事情聴取のためにいなかった。森田を見かけた安藤は「ユカのストーカーだろ」と詰め寄る。廃墟まで誘導された安藤は森田に岡田の住所を教えろと銃を向けられるが、モデルガンと考え挑発、その直後撃たれてしまう。悲鳴を上げながら倒れる安藤に何発も打ち込んだ森田は、弾切れになった銃を川に捨て、岡田のアパートを探す。

安藤が運ばれた病院へ駆けつける岡田とユカ。
実は岡田は高校入学時に森田と仲がよく、家にも遊びに行っていたのだがイジメが発生してから距離を置いていた。そして不登校になった森田を嘘をついて学校に呼び出し、河島に女子の前で自慰をさせられる森田を見て一緒に笑っていたという。
その時の、生きているとは思えない絶望した森田の目が忘れられないと後悔しているとユカに告げる。

そして、なんとか一命を取り留めた安藤は、岡田に対し「絶交と言ってごめん。俺たち親友だよな?」と尋ねる。岡田は泣きながらうなずくことしかできなかったのだった。

 

岡田のアパートに先に帰ってくるユカ。ドアの鍵を閉めると風が流れているのを感じる。窓を見ると鍵の部分が割られており、森田が部屋の奥から現れる。

その頃、岡田に母親から電話がかかってくる。岡田の同級生から同窓会の説明会があるので住所を教えてほしいということで教えたという連絡だった。慌ててユカに電話をするがつながらず、警察に連絡して家へと急ぐ。

森田に殴られ血だらけのユカ。殺してから犯してもいいんだぞ、と脅されているところに岡田が飛び込んでくる。取っ組み合いになる岡田と森田。必死に説得するも森田は「死刑になるのは変わらない、お前らを殺したら終わりにしてやるよ」と言って聞く耳を持たないのだった。

 

感想(ネタバレあり)

重い、重すぎる。そしてかなりバイオレンス。
淡々と人を殺す森田くんが怖い。それを演じるV6の森田君。
怖い!怖すぎるわ!

R-15も納得の内容でした。そしてタケにゃんはこういう作品大好きなんですよね。
最初はほのぼのした感じでスタートするんですが、森田君が出てくるだけで緊張感がグッとあがります。

これって実際に起こりえそうなんですよね。正直笑えない。
イジメられることによって精神が歪んでしまった少年の話なわけですが、境遇から一方的に非難することが出来ない。
そして最後のシーン。すごく切ない感じで終わるんですよ…。

また、殺人のシーンの見せ方がより怖い。
大げさな音や血しぶきなんか見せないで淡々と刺す、殴る。そこに余計な感情は一切ない。
森田君の演技が単純に素晴らしかったです。

そしてムロツヨシ。彼も非常にいい仕事をしてくれている。
見た目はどう見てもやばい人。でも、本当はただの根性なしで根はいい人。これが森田とうまく対比になっている感じがした。
そうか、リアルにやばい人は見た目じゃないんだな…。

途中、和草が死んでから岡田に行き着くまでに時間がかかったかな、とは思いました。なんで岡田君をすぐに殺しにいかなかったんだろうか?
そして、そもそもユカを付け狙ってた理由は何だったんだろうか?途中で躊躇なく女性を襲い殺しているのでその疑問は解消して欲しかったな。

家族や恋人と見るのは躊躇するかもしれませんが、バイオレンス好き、スリラー好きなら楽しめると思います。
予告編の前半部分と後半部分のギャップは面白い!

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