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【映画感想】LOOPER/ルーパー

LOOPER

LOOPER/ルーパー

任務:未来から来る犯罪者を消せ。標的:30年後の自分。

殺すべき標的が30年後の自分というひねりの利いた設定と巧みな脚本が各方面から絶賛されたSFアクション。主演は「インセプション」「ダークナイト ライジング」のジョセフ・ゴードン=レヴィットと「ダイ・ハード」のブルース・ウィリス、共演にエミリー・ブラント、ジェフ・ダニエルズ。監督は「BRICK ブリック」のライアン・ジョンソン。


引用元: allcinema

公開日:2013年1月12日
鑑賞日:2016年11月17日(DVD)
上映時間:119分
オススメ度:

監督
ライアン・ジョンソン

出演者
ジョー(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)
未来のジョー(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)
サラ(エミリー・ブラント)
ほか



簡単な作品紹介

2074年アメリカ。タイムマシンが完成していたがその利用は法律で厳しく制限されていた。そんな中、犯罪者達は30年前の過去に殺したい人物を送り、処刑人に殺させることで殺人の痕跡を消していた。
2044年、未来の人間を殺す処刑人の「ルーパー」であるジョーの元に未来の自分が送り込まれてくるが逃げられてしまう。

過去の影響が未来の自分に影響をおよぼすタイプのタイムパラドックス映画。複雑な時間軸と特殊なルールと世界観を理解しないとこんごらがってくる!?

 

ストーリー(ネタバレあり)

ルーパーの"ジョー"

草原に引かれたビニールシートの前に、銃を持った男「ジョー」がフランス語のトレーニングテープを聞きながら座っていた。ふと懐中時計を見て立ち上がると銃を構えるジョー。すると突然目の前に、顔に布を被せられた男が現れる。その男をためらうことなく撃ち殺すジョー。
死んだ男の体に括りつけられている銀の延べ棒を回収すると、死体を焼却炉に捨てて処理をするのだった。

 

2044年、カンザス州。今から30年後、タイムトラベルの技術が確立する。しかし、無闇な歴史改変を防ぐため、タイムマシンの使用は法律で厳しく制限されており、犯罪組織が利用するくらいだった。未来では人の中にナノマシンが埋め込まれており、仮に人を殺したとしても死体が処理できず、自動追跡ですぐにバレてしまう。そこで、組織は未来の警察が探すことの出来ない過去に殺したい人物を送り込み、殺させ処理させる。
この始末屋は「ルーパー」と呼ばれ、殺しの依頼がくると銀の延べ棒と交換に標的を殺すのだ。

世界は荒れ果てており、ひったくりでもしようものなら容赦なく撃ち殺されていた。また、世界の人口の10%に「TK」と呼ばれる超能力を使える人々が生まれていた。しかし、その能力もコインを浮かす程度の力であり、せいぜいナンパに使われるくらいだった。

 

ジョーはルーパー仲間の「セス」と共に、ベルというバーへ向かう。そこで働くダンサーの「スージー」がお気に入りのジョーは楽屋に行きワンナイトラブを誘うが、すでに先約が決まっていると断られてしまう。

ベルの地下ではルーパー仲間達が集まっていた。ルーパーにはいくつかルールが有り、タイムトラベルは違法のため契約解消の時は自分の存在も消さなければならない。その方法は、30年後に自分が生きていた場合、自分のもとに未来の自分が送られてくる。そう、自分で自分を殺すのだ。これを「ルートを閉じる」といい、報酬は銀よりも価値がある金の延べ棒であった。そして、今日も仲間の一人がルートを閉じたようだった。
金の延べ棒をもらい余命30年を生きる…前向き思考の人間には向かない仕事だと考えながらも、ジョーは依頼をこなす日々を送るが、精神を保つためか薬に頼りきっていた。

 

ルーパーのルール

ある夜、寝ているジョーの元に怯えたセスがやってきて匿ってほしいと叫ぶ。何があったか聞くジョー。セスは依頼をこなそうとした時に対象が歌を口ずさんでいたことに気づいてしまった。そして、その歌が自分が幼い頃から聞いていた歌だということも。
セスが顔に被せられていた布をとると、それは紛れも無く未来の自分であった。セスは未来の自分から、未来の犯罪王「レインメーカー」がすべてのループを閉じようとしている、という話を聞かされる。その瞬間、未来のセスは走って逃げ出してしまったが、セスは撃つことができなかったのだった。

 

そこに「キッド・ブルー」がやってくる。取りあえず金庫の中にセスを隠すジョー。ブルーはジョーにセスを出せと問い詰めるがとぼけるジョー。ジョーはルーパーをまとめている「エイブ」の元で話をすることになる。
ベルの地下へ向かうジョーとブルー。ブルーはルーパーの持っている銃は射程が短く音がデカいだけで役に立たない「ラッパ銃」で、自分が持っている銃は射程も長く威力も高い「ガット銃」だとジョーを馬鹿にするが「また、自分の足を撃つから銃の扱いに気をつけろ」と逆にバカにされてしまう。
激昂するエイブとジョーの元にエイブがやってくる。エイブは未来からルーパーを管理するために派遣された人物で、組織とは別にガット銃を持った荒くれ集団、通称「ガットマン」を集め、街を牛耳っていた。

エイブはかつて時計店で強盗を働いたジョーの中にあるとんでもない悪党になる可能性を見出し、ルーパーにスカウトした人物であり、ジョーのことを気に入っていた。とぼけるジョーに対し、嘘は分かる、銀とセスをどちらを取るのか…と問い詰められ、未来が変わるのを避けるためにも殺したくはないという言葉から、セスの身柄を渡してしまう。

 

その頃、逃げる未来のセスだったが、腕に何か書かれているのに気づく。「15分以内にワイヤー通り75番地に来い」と腕に傷が浮かび上がる。そしてなくなっていく指、鼻、足…状況を理解した未来のセスは大急ぎで指定された場所に辿り着くが、部屋のドアを開けた瞬間、待ち構えたブルーに撃ち殺されてしまう。
その部屋の中では解体されているセスがいた。そう、現代で残った傷はリアルタイムで未来の自分の身にも起こってしまうのだ。

 

スージーとともに一夜を過ごすジョーだったが、セスを売ってしまったことを後悔していた。自暴自棄になり、子供のために使えと自分の銀の半分をスージーに渡そうとするも、義理を残すのは嫌だと断られ、いつも通り自分を買ってくれと言われてしまう。
部屋に戻り金庫を見ると、銀に付着したセスの血を見つけ、深く肩を落とすのだった。

 

いつも通り依頼がくると、草原へと車を走らせる。ところが指定の時間になっても標的が現れない。不思議に思うと突然、男が現れるがいつものように布を被っていない。目が合い咄嗟に銃を撃つが、後ろを振り向いた男の背中に金の延べ棒があり防がれてしまう。油断している内に殴られて気を失うジョーが気づくと、ポケットに「貸車に乗って街を出ろ」というメモが挟んであり、すでに車もなかった。

けたたましくなる携帯を破壊すると自分の部屋に戻るジョーだったが、すでに荒らされていた。そこへブルーがやって来るが金庫に閉じ込め、自分でケリをつけるようエイブに伝えてくれと叫び逃げ出す。ところが、ブルーの仲間に銃撃され、アパートの梯子から落下して気を失ってしまう。

 

オールド・ジョーの人生

いつも通り依頼をこなすジョー。今回撃ち殺した標的には金の延べ棒が括りつけられていた。
1年後、上海に来ていたジョー。3年、6年と過ごす内に金が減っていく。そしてついに10年後、金が尽き強盗をするようになっていた。未来の自分を殺して23年後、荒みきったジョーはある女性と出会う。そしてその2年後、その女性と結婚するのだった。

そして、さらに5年後…自分を殺してから30年後。テレビではレインメーカーの勢力が増していることが放送されていた。手のひらの数字を確認するオールド・ジョー。すると部屋に全身黒尽くめの男達が部屋に押し入ってくる。抵抗するオールド・ジョーだったが、その最中、妻が撃たれてしまう。
電気で痺れさせられ拉致されてしまうオールド・ジョー。金の延べ棒を背負わされ、顔に布を被せられるが反撃し男達を皆殺しにする。そして自分の意思でタイムマシンに乗り込むのだった。

 

気が付くと目の前には若い頃のジョーが立っており目が合い銃を構える。咄嗟に背中の延べ棒で弾を防ぐと、殴って気絶させる。そしてメモを残し車に乗って街へ向かうのだった。

ところが街に向かうと頭の中に、若い自分がブルーと遭遇する場面が浮かんでくる。家に戻ると梯子から落下してくるジョーを見つける。ブルーの部下を撃ち殺すと、ジョーを助けるオールド・ジョー。

 

ジョーを探すように指示するエイブに役立たずと言われ怒るブルー。

 

ジョーが目を覚ますと町外れにいた。その頃オールド・ジョーは図書館で手のひらのメモの数字に関連する番地を調べていた。すると腕に傷が浮かび上がってくる。オールド・ジョーは浮かび上がった文字の場所へ向かう。

カフェで出会うジョーとオールド・ジョー。ジョーはオールド・ジョーの人生は終わったのだから殺されてくれと叫ぶ。そして、オールド・ジョーに今のすべてを経験しているのかと問うと、オールド・ジョーの記憶は曇っており、ハッキリとは見えない。ただし、ジョーが何を考えているのかはわかるという。
そして、数年後に自己中心的で荒んでいた自分を救ってくれる女性に合うことは確実だと告げる。ずっと母親になりたいと言っていたが、子供に恵まれなかった。それでも夫婦で平和に過ごしていた。それをレインメーカーに壊されてしまった。
レインメーカーは忽然と現れ、わずか半年で5つの犯罪組織を掌握し、大量虐殺や放浪者の抹殺を行っていた。しかも、組織ではなく1人で行ったらしいが、すべては謎に包まれていた。唯一の手がかりは手のひらの数字で、これはオールド・ジョーが拉致される直前にルーパー仲間から教えられた情報で、どうやら2044年にいるレインメーカーに関連があるらしい。

妻の殺害を防ぐためにレインメーカーを殺すと言うオールド・ジョーだったが、そもそも、その女に会わなかればいいと意見するジョー。言い争いをしている内にブルー達に襲撃されてしまう。
なんとかトウキビ畑に逃げ込むオールド・ジョーとジョーだったが、お互いを見失ってしまう。そして、再びジョーを逃したブルーはエイブに手を砕かれてしまう。

 

トウキビ畑の母子

トウキビ畑を管理しているシングルマザーの「サラ」は畑に隠れているジョーに気づき銃を向け近づかないように警告する。
夜、家に近づく放浪者に銃を向けるサラの前に飛び出すジョーだったが、薬の禁断症状で倒れてしまう。介抱するサラ。

一方、下水に潜むオールド・ジョーは頭の中にサラの映像が浮かんでくるが、必死に妻との出会いを思い出す。

 

ジョーが目覚めると納屋に手錠で繋がれていた。サラに出て行くように警告されるがしばらくここにいるというジョー。実はオールド・ジョーが印刷した地図にサラの家の住所が記されていたのだ。そして、数字に見覚えがあるか聞くと、驚きジョーに向けて銃を撃つサラ。弾は岩塩のため傷がついただけで済んだジョー。
ジョーは30年後のタイムトマシンの話とレインメーカーの話をし、自分がルーパーだと告げる。数字はサラの息子「シド」の誕生日と病院の医療番号だったのだ。同じ日に産まれた子供が3人いたため、地図には3つの印がされていた。
オールド・ジョーはレインメーカーを殺せば自分が過去に送られない…つまり妻が死なないと考えており、ジョーがこの家にいることが分かっている。つまりここで待っていればオールド・ジョーは必ずくると考えたのだ。

その頃、オールド・ジョーは3つの内の1つの家を訪れ、子供を殺していた。母親になりたいと言っていた妻の言葉を思い出しながら、なんとも言えない思いに涙を流す。

 

ジョーはサラに息子と話すなと警告され、何かあったら納屋のベルを鳴らすように言われる。その夜、シドがジョーを家の中に招き入れる。工作が得意なシドは押すと光って音がなる装置を蛙のおもちゃを使って作る。
シドは自分の力がないから本当の母親が殺された、サラは嘘つきだと話す。シドは母親が殺されたのを覚えていたのだった。

翌日、蛙のおもちゃをサラに渡すジョー。サラは街で働いている時にシドを産んだが、トウキビ畑を管理している姉に預けて仕事を続けていた。シドは姉を実の母と慕っていたのだ、と語る。
シドはサラにジョーと交代で起きて自分を守って欲しいと訴えるが、サラは信用出来ないと反対する。シドはサラに嘘つきと憤り叫ぶが、サラは鉄の物置に逃げ込んでしまうのだった。シドが落ち着くと2人で抱き合い涙を流す。

 

オールド・ジョーは2件目の家に辿り着いていたが、そこにいたのはスージーだった。2人目の子供はスージーの子供だったのだ。そこで部屋の中を覗く様子をカメラに撮られ、ブルーに見つかってしまう。

その頃、サラの家にガットマンの「ジェシー」がやってきてジョーたちの行方を尋ねる。シドはジョーを助けるために機転を利かせて脱出穴に誘導しやり過ごす。ジョーはシドに自分の母親は薬中で盗人集団に自分を売った。母親も盗人たちも殺そうかと思ったが、母親の孤独さに気づいた、と語る。

その夜、一夜を過ごすジョーとサラ。そこでサラがTKであり、かなり熟練者ということを知る。サラはジョーが殺そうとしているのがジョーのループだと気づいていた。そして、我が子を捨てたことを悔やみ、愛されなくてもいいから近くで守りたいと吐露するのだった。

翌朝、目が覚めるとジェシーがサラを人質にしていた。ジョーにエイブの元に一緒に行くように話すジェシーだったが、その現場を見たシドが叫び始める。家全体が揺れる中、サラはジョーを抱え家を飛び出す。ジェシーが空中でねじり殺され、家も倒壊するのだった。
シドはとてつもない力を持つTKで、暴走した力によりサラの姉を殺してしまっていた。シドがレインメーカーだと悟ったジョーに、自分が正しく育てれば悪には染まらないと訴えるサラ。
トウキビ畑の中で血だらけのシドを見つけたジョーは、二人に北へ逃げるように告げるのだった。

 

すべての決着へ

オールド・ジョーはスージーの家で待ち構えていたブルーに捕まってしまっていた。
意気揚々とエイブの元にオールド・ジョーを連れて行くブルーだったが、一瞬の油断からオールド・ジョーに気絶させられ逃げられてしまう。迫り来るガットマン達を皆殺しにしていくオールド・ジョー。
ブルーが気づき司令室に向かうと、すでにエイブは殺されてしまっていたのだった。

 

トウキビ畑で対峙するジョーとオールド・ジョー。オールド・ジョーはエイブ達を殺し追う者はもういない、と金の延べ棒を渡しジョーに逃げるように伝えるが、ジョーは銃を撃つ。
そこにブルーがエアバイクで突撃し、ジョーに向かって発砲するがなんとか迎撃する。しかし、その隙にオールド・ジョーは車で逃げるサラとシドの元に移動していた。

 

車に向けて発砲するオールド・ジョーからサラを守るため、シドはTKで車を浮かせる。なんとかトウキビ畑に逃げようとするサラとシドだったが、オールド・ジョーが撃った銃がシドの頬をかすめる。その瞬間、力を開放するシド。周囲が吹き飛び、サラとオールド・ジョーも空中に浮かぶが、サラの必死の言葉で落ち着きを取り戻す。
シドを畑に逃し、銃を構えるオールド・ジョーの前に立つサラ。それを見つめるジョー。果たして、未来はどうなるのか?

 

 

感想(ネタバレあり)

当時見ようかと思ってたんだけど、見れないまま時が過ぎていました。
いわゆるタイムパラドックスものなんだけど、時系列はちょっと複雑。少なくても世界は3周している…ハズ。

1.シドがレインメーカーになってエイブを過去に送り出す(ルーパーが誕生する)
2.ジョーが自分を殺し、オールド・ジョーになる。ところが今度はレインメーカーがループを閉じまくる。
3.ジョーがオールド・ジョー殺害に失敗。色々あってレインメーカーが誕生しない?

この映画のややこしいところは「平行世界の概念がない」ということ。
ジャンルとしては「バタフライ・エフェクト」とかと同じで、過去の出来事が未来に影響を及ぼしている…だけならいいんだけど、現代(映画でいう2044年)の自分の影響が未来(2074年)の自分にリアルタイムで影響を与える描写が出てくるので、未来の自分の記憶はふわふわ変わる。だったら、過去のジョーの考え方が変わっていくなら、未来のジョーの考え方も変わるんじゃないの?と思ったんだけど、それはあんまり関係ないみたい。

わけわからないじゃん!と思ってたら劇中でも「話すと長いからどうでもいい!」と言い切ってしまう始末。まあ、その辺は実際に体験した人がいないんだから説明のしようがないよなぁ。

 

それを抜きにしても結構疑問はあった。
そもそも、なんでシドはレインメーカーになったの?という部分だが、これはターミネーターと同じで、実は相当ループをしている結果なのかもしれない。しかし、それも創造の範疇を越えないのでなんとも言えずモヤモヤする。
そして未来での殺人は難しいということでルーパーが誕生したわけだが、オールド・ジョーの奥さん殺されてるやん!…というか、そこまでデカい犯罪組織ならナノマシンぐらいどうにでもできそうな気がしてしまった。ってういか、拉致してる段階で怪しまれる気が…。
んで、そのルーパーそのものだけど、過去に生きている人間を送り込んで殺してもらう…というのは危険極まりないのは想像できる。何せ現代にはナノマシンが存在しないのだから、未来の自分と共謀すれば生きて逃げることはできてしまう。それを阻止するためにエイブ達がいるんだろうけど、いかんせんマヌケすぎる気が…。

 

個人的に1番きになったのは、SF物に加え超能力物も加えたこと。
最後の最後に必要な要素だったのかもしれないけど、もう詰め込みすぎ。お腹いっぱい。
これといって活躍することもなかったし、こういう大掛かりな設定は1つだけでいいと思うんですよね。

 

自分で自分を殺さなければならない…というアイデアは凄いと思った。
けど、アイデアが先行してしまい、肝心の内容に追い付いていなかったという印象かな。

相変わらずブルース・ウィルス無双は見れるので、ファンの方は見てもいいかも。

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