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【雑学】刺す!指す!挿す!差す!

先日、帰り道突然の雨…さす傘もないためびしょ濡れで帰りました。
さて、この「傘をさす」ですがどんな漢字を使うでしょうか?

正解は「傘を差す」

この「さす」って言葉は実に漢字が多いですね。
「刺す」「挿す」「指す」「差す」「注す」「射す」…あ〜!"さす"がゲシュタルト崩壊するっ!
でも、これらの厳密な使い分けってどうなんでしょうか?
雰囲気だけだと判断できないことが多々あるタケにゃんです。

ということで調べてみた。

"刺す"と"挿す"の違い

まずは「刺す」「挿す」を比べてみる。
「串刺」「刺傷」や「挿入」「挿花」などの熟語から「何かを何かに入れる」という意味で使われている点で共通している気がする。

それぞれの意味は下記の通り。

"刺す"の意味

1.先の鋭くとがったものを中に突き入れる。突き立てる。突き通す。
2.目・鼻・舌などの感覚器官を鋭く刺激する。心に強い痛みを感じさせる。ショックを与える。
3.舟を進めるためにさおを水底に突き立てる。(「差す」とも書く)

引用元:goo辞典

"挿す"の意味

1.細長い物を、他の物の中に突き入れる。
2.刀などを帯の間を通して挟み入れる。(「差す」とも書く)

引用元:goo辞典

「突き入れる」という意味ではやはり同じだが、その入れるものが違うのがポイント。

「刺す」のつくりは「りっとう(刂)」で、これは「刃を持つ武器や道具を現す」部首。なので主に「刃物を使って突く、傷つける」場合に使われる。特に「対象を貫く」という意味が主になっている。
「薬のにおいが鼻を刺す」「心ない一言が胸を刺す」など、肉体的以外にも精神的に痛みを感じる場合に使われる。

 

一方、「挿す」は「草・花」など、限定的に使われる。"かんざし"もこの"挿す"が使われる。
基本的に対象に入れるが、貫くことはない。

ここで注目するのは、どちらもモノによっては「差す」という漢字が使えるということだ。

 

 

"指す"と"差す"の違い

「指す」は漢字単体では「ゆび」と読む。なので"指す"と書いたら「指で方向を示す」というイメージがある。
そして「指を差す」と書かれる通り、ほとんど同じ意味なのでは?

それぞれの意味は下記の通り。

"指す"の意味

1.指などで目標とする物や場所・方向を示す。指さす。
2.人や物をそれと決めて示す。指名する。また、密告する。
3.将棋のこまを進める。将棋をする。

引用元:goo辞典

「指示」「指向」「名指し」などの熟語の意味になるのね。
「将棋を指す」は指を使って遊ぶ遊戯なので「指す」の字が使われているようだ。

 

"差す"の意味

1.まっすぐに光が照り入る。光が当たる。(「射す」とも書く)
2.潮が満ちてくる。また、水が増して入り込む。
3.ある種の気分・気持ちが生じる。きざしてくる。
4.事物をそれだと示す。(「指す」とも書く)
5.傘などをかざす。

引用元:goo辞典

 

「日が差す」は分かるけど「潮が差す」なんて言うんだね。3だと「水を差す」「魔が差す」「嫌気が差す」などに使う。
そして、予想通り「差す」の意味の中に「指す」が入っている。では、使い分けのポイントはどこになるのか?

分かりやすいポイントとしては「指などで方向を示す」という部分。
つまり
指す:指や矢印で方向を示す
差す:何も使わないで方向を示す
と覚えておこう。

 

例外が「人差し指」や冒頭の「指で差す」など。指で方向や対象を示しているが「人指し指」や「指で指す」だと"指"という漢字が続いてしまい非常に見づらい。そのため"差す"という漢字を使うか「人さし指」など平仮名で書くのが普通。

 

 

万能に使える"差す"

他にも"さす"という言葉には
射す:太陽の光や照明の明かりが入ってくる。
注す:液体をほかの液体や容器の中へ少し、または少しずつ加え入れる。
点す:ごく少量の液体をある部分にそそぎ入れる。
鎖す:門や戸などを閉める。
などがあるが、実はこれ、全部「差す」に置き換えることが出来る。

これは、いずれも「表外音訓」なため。
また、場合によっては「刺す」「挿す」「指す」も「差す」に書き換えることができる。

なので、一般的には「差す」を使い、分かりやすい場面の時に「刺す」「挿す」「指す」を使い分けるのがポイント。
使い分けのポイントが分かりづらい場合は、代わりに使える熟語を思い浮かべるのが一番分かりやすい。
それ以外の漢字は、知識として知っておけばドヤ顔できる。

 

これだけあると日本人のタケにゃんですら混乱してるのに、海外の人はもっと混乱しますよね。特に「人を"さす"」時は充分に気をつけましょう。うっかり間違えると大惨事になりかねない。

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