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【映画感想】ドント・ブリーズ


ドント・ブリーズ

盲目の老人が、独りで暮らす古い屋敷。大金を手に入れて簡単に逃げられるはずだった。音をたてるな。息を殺せ。
20年に一本の恐怖の作品!

引用元: 公式サイト

公開日:2016年12月16日
鑑賞日:2016年12月18日
上映時間:88分
オススメ度:

監督
フェデ・アルバレス

出演者
盲目の老人(スティーヴン・ラング)
ロッキー(ジェーン・レヴィ)
アレックス(ディラン・ミネット)
マニー(ダニエル・ゾヴァット)
ほか



簡単な作品紹介

親と決別し、街を出るため逃走資金が必要だった「ロッキー」は、恋人の「マニー」と友人の「アレックス」と一緒に大金を隠し持つと噂される盲目の老人宅に強盗に入る。だが彼は、目は見えないが、どんな"音"も聞き逃さない超人的な聴覚をもつ老人ーーそして想像を絶する<異常者>だった。

真っ暗闇の家の中で追い詰められていく若者たちは怪しげな地下室に辿り着く。そこで目にした衝撃的な光景に、ロッキーの悲鳴が鳴り響く。
この家から脱出したければ息をするな…。

 

ストーリー(ネタバレあり)

3人の窃盗団

ある豪邸に強盗が入る。速やかに警報装置を切る強盗たち。貧困層育ちの少女「ロッキー」と恋人の不良青年「マニー」、そして友人の「アレックス」の3人だった。
アレックスは現金ではなく物品で1万ドル以内に収まるよう2人に指示を出し、宝石等を回収する。

強盗の手口は、セキュリティ会社勤務のアレックスの父の合鍵を無断で持ち出し、目をつけた家に侵入するというものだった。ただし、バレてしまった場合は父親は職を失うばかりか、大きな責任を取らされる可能性もある。そこでアレックスはギリギリ罪が重くならないよう、現金を奪わずに窃盗を繰り返していたのだった。

 

窃盗の目的は金稼ぎももちろんだったが、ロッキーは育児を放棄する母親と、飲んだくれている父親代わりの男達の元から妹とともに新天地に逃げ出そうと考えていたのだった。

窃盗品はマニーの知り合いのブローカーに売りさばいていたが、安く買い叩かれてしまいほとんど手元に現金は残らないのだった。その代わり新しい情報を入手する。それは街外れに住む退役軍人の老人が大金を持っているという情報だった。
昔、老人の娘がお金持ちのお嬢様に車ではねられ死亡してしまった際に、30万ドルもの賠償金を受け取ったというのだ。アレックスは現金を奪うことは非常に危険だと判断し、一度は断るものの、そのお金があれば妹と共に街を出れると、最後にするという条件でロッキーに説得され、渋々参加する事に。

アレックスはロッキーに淡い感情を抱いていたのだった。

 

老人の家の前に隠しカメラを設置し、周囲の偵察を行うマニー。車で待っているアレックスはロッキーに「君が街を出るなら着いていく」と宣言する。ロッキーはそれを満更でもない態度で受ける。
そこにカメラを持って帰ってくるマニー。どうやら周囲の家は廃墟で誰も住んでおらず、ほとんど外出もしないという。すると突然、凶暴な犬が吠えながら車に体当たりをしてくる。吠える犬を呼ぶ先にはターゲットの老人がいた。老人は杖をついて歩いており、どうやら戦争中の負傷で盲目となっているようだった。

凶暴な番犬がいるとはいえ目が見えない老人であれば、家探しは楽勝だと考え、早速夜になると家に侵入することにする。

 

盲目の老人の家へ

夜になり、家の明かりが消えていることを確認するマニーだったが、あの老人には光は必要ないのだから注意すべきだと諌めるアレックス。
まずは家の裏にいる番犬に睡眠薬入りの餌を投げつけ、眠らせることに成功する。ところが正面の玄関には鍵が4つもついており、アレックスの持ってきた鍵だけでは開けることが出来なかった。犬が寝ている裏口から侵入を試みるがやはり鍵は開かず、地下への入り口も中から錠がかけられており、窓には鉄格子がはめ込まれていた。

家に大金が隠されている信憑性が増したものの、入ることが出来ずにイライラしていたマニーだったが、ロッキーが2階の洗面台の窓からなら自分は入ることができることに気づく。一人で侵入することに心配するアレックスだったが、ロッキーは自分で志願したとセキュリティを解除するリモコンを受け取り、家の中に入っていく。マニーはロッキーに肩入れするアレックスに対し、友人としての距離感を保てと脅すのだった。
ロッキーが窓を割り、侵入するとセキュリティが作動し始めるが、ギリギリのところで解除に成功し、裏口を開け外で待つ2人を家に招き入れる。3人は音を立てないように靴を脱いで侵入するのだった。

 

ロッキーとアレックスは慎重に家探しをするが、マニーは老人が盲目なのをいいことに、電気をつけ堂々と声を出しながら家の中をうろついていた。そしてマニーは2階からビデオが再生されている音に気づき部屋へ向かうと、老人が寝ているのだった。マニーは睡眠ガスを準備し仕掛けようと一瞬目を話すと、老人が体を起こしていた。老人は再生されていたビデオを止めると耳を澄ます。そして何事も無かったかのように再び眠りについたのを確認したマニーは睡眠ガスを床に置いて階下に向かう。

 

その頃、ロッキーとアレックスは厳重に鍵がかけられた地下への扉を見つける。合流したマニーはここにこそ大金が隠されていると考えレンチでドアを壊そうとするが開かない。そこでバックから拳銃を取り出す。
銃を見て驚愕するアレックス。銃を持って窃盗をするということは、すなわち相手側は撃ち殺すことが出来るということ。マニーは盲目とはいえ軍人相手に用心にこしたことはないと考えて、銃を鍵に向けて発砲する。アレックスは着いていけないと家を出てしまう。ロッキーが引きとめようとしたその時、老人が目の前に立っていたのだった。

「誰かいるのか?」と問いかける老人に対し、マニーは「酔っ払って入ってしまった」とごまかすが、老人が床に落ちた壊れた鍵を踏んでしまいドアが壊れていることに気づいてしまう。マニーは老人に銃を向け、近づくと撃つぞ、と脅しをかけ威嚇で発砲する。外に出ていたアレックスはその音に気づき家の中に戻ろうとする。

怯えた様子でマニーに近づく老人。なおもマニーは拳銃を向け威嚇するが、息つく暇もなく老人に首を締められ拳銃を突きつけられてしまう。その様子を息を殺しながら見守るしか出来ないロッキー。老人が「何人いるんだ?」と問いかけるとマニーは「一人だ」と答え、解放を懇願するがそのまま撃ち殺されてしまう。ロッキーは自分の存在がばれないように息を止めながらクローゼットに隠れる。そこで老人が隠してある金庫の中身を確認するのを目撃する。
その頃、アレックスは急いで家の中に入ると老人と鉢合わせしてしまうが、盲目なので気付かれず何とかすれ違うことが出来たのだった。

 

スマホでロッキーがクローゼットに隠れていることを知ったアレックスは彼女を助けに向かうが、老人はその間、玄関のドアを施錠し、侵入時に割った窓を板で塞いでいた。ロッキーは盗み見た番号から金庫を開け、中の札束を盗み出す。札束は100万ドル以上あったのだった。
入り口を塞がれてしまった2人は地下から裏口へと抜けようと考え、地下室へ向かうことにする。
一方老人は、マニーの死体を移動させていたが、入り口に脱ぎ捨てられていた靴から、侵入者が他にいることを察知するのだった。そして金庫を確認し、札束がなくなっていることに気づき、激昂する。

 

老人の追跡

迷路のような地下室を進むロッキーとアレックスだったが、途中で口にガムテープをされ紐で繋がれている女性を見つける。女性は2人に助けを求めるが、その動きに合わせて1階のベルが鳴り、老人は侵入者が地下にいることに気づく。
アレックスは一刻も早く逃げるべきだと主張するが、女性が新聞記事を見せることで、彼女が老人の娘を車ではねた女性「シンディ」であること、そして裁判で無罪になっていることを知る。
理由はどうあれ助けるべきだと主張するロッキーは、金庫を開けてシンディを拘束している手錠を外す鍵の束を見つける。シンディに肩を貸しながら出口を目指す2人。なんとか鍵を開けドアを開けるが、そこには老人が銃を構えて立っていた。発砲する老人。間一髪銃撃を避けたロッキーとアレックスだったが、シンディは顔を撃たれて死んでしまった。

地下に降りてくる老人は女性が死んでいることに気づき「ベイビー…」と涙を流す。異常を感じた2人は1階に戻ろうとするが老人に電気を消され、真っ暗になってしまい思うように身動きが取れずはぐれてしまう。老人は超人的な聴覚を頼りに2人の動きを察知し追い詰めていく。そして、ついにアレックスに銃を突きつけ発砲するが、弾が切れていたため撃ち殺されずにすむのだった。
棚を倒し、なんとか老人を撃退するとロッキーと合流し1階へと辿り着くアレックス。

 

地下室へのドアを封鎖するがそこには番犬が待ち構えていた。ロッキーにドアの鍵を預け番犬をなだめるアレックスだったが、老人がやってきてしまい犬にも追いかけられる。やむを得ず2階の一室に逃げ込みタンスでドアを塞ぐが、部屋の位置が高く降りることは出来ない。そこでアレックスはロッキーを通気口から脱出させ、自分はリモコンを使って警報装置を作動させ、警察を呼ぶことを提案する。ところがロッキーが通気口に入った所で自分の銃を持った老人が部屋へとやってきてしまう。
アレックスはなんとか抵抗するも、窓から突き落とされ気絶してしまう。ロッキーは通気口を辿るが、同じく通気口に入ってきた番犬に追い詰められ、階下へ落下し気絶してしまうのだった。

 

アレックスは目を覚ますが、老人に発砲され乗っていたガラスが割れたため1階へと落ちてしまう。アレックスはなんとか工具が置かれている部屋に移動するが、そこには殺されたマニーの死体が放置されていた。そこへやってくる老人。なんとか息を止めやり過ごそうとするアレックスだったが、漏れ出る息から隠れていた場所がバレてしまう。
拳銃を発砲する老人だったが、衝撃で作動した洗濯機の音でアレックスを見失ってしまう。壁の工具で反撃するアレックスだったが、あと一歩のところで捕まってしまい、散々殴られた後、ついに植木鋏を突き刺されてしまう。

 

その頃、目が覚めたロッキーはなんとか外への出口を見つけるが、ギリギリのところで老人に掴まり通気口から引き釣り出されてしまう。そのまま殴られ再び気絶するロッキー。目を覚ますとそこはシンディが拘束されていた地下室で、自分も同じように拘束されているのだった。
老人は娘が殺されたため、シンディに新しく娘を産んでもらおうと拉致監禁していたのだった。そう、シンディは老人との子を身ごもっていたのだった。ところが3人が来たために子供も死んでしまった。その為、ロッキーに妊娠しろと告げるのだった。
神にすがるロッキーだったが、老人は「神はいない、いればこんな理不尽を与えない」と一蹴し、冷蔵保存していた自分の精子をロッキーに注入しようとする。

その時、突然老人が血を流し倒れる。なんとアレックスが生きていたのだった。老人が植木鋏で刺したのはマニーの死体だったのだ。アレックスは番犬を部屋に閉じ込めた後、地下室にやってきたのだった。老人を手錠で拘束するアレックス。ロッキーは老人を蹴り飛ばし、刑務所で暮らせと捨て台詞を吐くが、アレックスは警察に通報してしまうと自分達が金を盗んでいるのもバレてしまうとロッキーを説得する。
老人は金を渡す代わりに放っておけと叫び、2人はそれに従うことにするのだった。

 

悪夢はまだ終わらない

1階への扉へ辿り着いた2人は鍵の束を使いドアを開けることに成功する。ところが出ようとした瞬間、アレックスが倒れる。なんと老人が拘束を引きちぎり後を追い発砲したのだった。アレックスの死に動揺するロッキーだったが、なんとか外に脱出する。家の外に出れば老人は追いかけてくることが出来ないと安堵するも、番犬が猛スピードで追いかけてくる。

止めていた車まで辿り着くも、犬に追いつかれ札束の入ったリュックサックを落としてしまう。なんとか車の中に逃げ込むが鍵が見つからない。ロッキーは機転をきかせ、番犬をトランクに閉じ込めることに成功するが、老人に追いつかれ殴られてしまう。
気絶したロッキーを家まで引きずっていく老人。再び家へと戻されてしまったロッキー。

果たして、ロッキーは無事に家から脱出することが出来るのか?

 

 

感想(ネタバレあり)

手に汗握る…どころではない。常に緊張しっぱなしだった。

最初、ポスターを見た時に「廃墟に現れる老人の幽霊物」なのか、と思っていた。
プロデューサーがサム・ライミだし、血みどろのホラー映画だろう、と。

ところが全然違った。相手は「人間」しかも、盲目の老人である。ところがめちゃくちゃ怖い。それはなぜか?
この老人が「ただの老人ではなかった」からだ。

元軍人で超聴覚を持っている。見えていないけど見えているのだ。
途中で"スマホがなった瞬間に銃で破壊する"というシーンがある。音さえ聞こえれば躊躇なく撃ち殺してくるのだ。
そして、捕まってもボコボコに殴られて殺される。わずかな呼吸音ですら聞きつけてくる。
でも、音さえ出さなければ目の前にいても気づかれない。つまり「Don't Breathe(息をするな)」なのである。

ドント・ブリーズ
↑見えてそうで見えてない

厳密なルールがあり、登場人物たちはそれを元に知略を振り絞り交戦している。それもまた面白い。伏線も何気にしっかりしていて「なるほど、そう来るか!」と関心する場面もチラホラ。

 

ホラー映画に限らず、恐怖に直面した場合声が出てしまうのは人間の性である。
それを封じられるというのがどれだけ恐怖か。見ている内に自分も呼吸を止めてしまうような、そんな映画だった。

これはもう"恐竜"であり"モンスター"映画だよね。
かつてジュラシックパークでは、恐竜は動くものを標的にするから動くな、みたいなのがあったが、まさにそれ。
とにかく、老人がマッチョすぎて、捕まったら無事じゃすまない感が全身から溢れでている。

クライベイビーサクラ
↑盲目マッチョといえばこの人(クライベイビーサクラ by 餓狼伝)

 

設定としては、ろくでもない親から逃げるために犯罪に身を染めてしまう主人公…なんだけど、2人の男を手玉に取ったり、助かったと思ったら容赦なく罵声を浴びせたりして犯罪に対する罪悪感を微塵も持っていなかったり、なかなかに救いようが無いゲスっぷりだった。
それよりも、老人が狂気に走ってしまうが、そちらの方が同情できた。自分の大事な娘が殺されたのに、罰がくだらず金で解決されたら、そりゃおかしくもなりますよ。
珍しくモンスター側に感情移入できる作品だったなぁ。

 

そして何より「犬」
こいつが優秀すぎる。きっと老人と一緒に戦場を駆け抜けた相方なんだと思う。
何度も殺されるチャンスはあったのに、結局無傷で生き残ったのは、動物愛護団体か何かに対する配慮なのかな?

 

時たま「うおっ!」というシーンはあるものの、それほど過激なエロもグロもなく、90分という短い時間に恐怖を詰め込んだのは凄い。
ホラーというジャンルに新たな可能性を示したという点でも、この映画は高評価です。
家族でも安心して見れますよ^^

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