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【映画感想】LOGAN

LOGAN

LOGAN

少女と刻んだ、最後の爪痕。
ヒュー・ジャックマンが全身全霊を捧げた”最後”のウルヴァリン

引用元: 公式サイト

公開日:2017年6月1日
鑑賞日:2017年7月18日
上映時間:138分
オススメ度:

監督
ジェームズ・マンゴールド

出演者
ローガン/ウルヴァリン(ヒュー・ジャックマン)
チャールズ・エグゼビア/プロフェッサーX(パトリック・スチュワート)
ローラ(ダフネ・キーン)
ドナルド・ピアース(ボイド・ホルブルック)
キャリバン(スティーブン・マーチャント)
ドクター・ライス(リチャード・E・グラント)
ほか



簡単な作品紹介

すでにミュータントの大半が死滅した2029年。長年の激闘で心身ともに疲弊しきったローガン(ヒュー・ジャックマン)は、もはや不死身の存在ではなかった。超人的な治癒能力が衰え、生きる目的さえ失った彼は、やとわれのリムジン運転手として日銭を稼ぎ、メキシコ国境近くの荒野にたたずむ廃工場で、衰弱し、スーパーパワーをコントロールできなくなったチャールズ・エグゼビア(パトリック・スチュワート)と、太陽光のもとでは生きられないミュータントのキャリバン(スティーヴン・マーチャント)と共にひっそりと暮らしていた。

そんなある日、ローガンは看護師のガブリエラ(エリザベス・ロドリゲス)からローラ(ダフネ・キーン)という少女をカナダの国境まで届けてほしいと依頼される。
ミュータントの最後の希望が託されたローラを守るため、命がけの闘いに身を投じていくのだった。

 

ストーリー(ネタバレあり)

ミュータントが滅んだ世界

2029年、「X-MEN」として活躍していたミュータント達も含め、大半が死滅し、さらに新たなミュータントが産まれることもなく、絶滅の危機に瀕していた。
かつて「ウルヴァリン」の名で知られた最強のミュータント「ローガン」も、体内に埋め込まれたアダマンチウムの毒素のせいで超人的な回復能力も身を潜め、もはや不死身の肉体ではなくなっていた。
そんな彼の今の仕事はリムジンの運転手。

ある日、車で寝ていると4人組の強盗に襲われてしまう。逃げるように警告するも銃を撃たれたことによって反撃、内3人を殺してしまい逃げるように現場を立ち去るものの、やはり受けた傷はなかなか回復せず、さらに体力的にも限界がきていた。

 

ローガンはメキシコ国境付近の廃工場で暮らしていた。
そこには太陽光に弱いミュータントの「キャリバン」そして、外にあるタンクの中には「プロフェッサーX」こと「チャールズ」がかくまわれていた。年老いたチャールズは自身の能力をコントロールできずになっており、感情が高ぶると周囲のミュータントや人間の精神に干渉し、最終的には殺してしまうほどの暴走を起こしてしまうのだった。

チャールズはかつて能力が暴走を起こした際、7人のミュータントと数百人の人間を殺してしまったため、周りからは「大量殺戮兵器」として国からも追われていた。ローガンは彼の暴走を抑えるための薬を入手するのが日課となっていたが、最終目標は船を手に入れ、誰にも被害が及ばない場所で生活をおくることであった。
キャリバンは薬が足りないこと、そして船を入手できたとはいえ、結局自分は船底で暮らすしかないことに不満をこぼしていた。

 

ある雨の日、ローガンが墓地で客の帰りを待っていると「ガブリエラ」という女性から「ウルヴァリン」と声をかけられ、助けてほしいと懇願される。ところがローガンは面倒ごとに巻き込まれることを懸念し、その声を無視し、仕事へと戻るのだった。

 

リムジンでの仕事が続けながら、薬を入手する日々。そんなある日、病院で薬を入手し車に戻ると右腕が機械の義手の見知らぬ男が乗り込んできた。男は、ガブリエラがローガンを訪ねてこなかったかと尋ねるが、ローガンはしらばっくれる。男=「ドナルド・ピアース」「アルカリ・トランシジェン」と印字された名刺を渡し、もし女と会ったら連絡してほしいと言い残し去っていった。

 

数日後、2人の迎車を依頼されたローガンは、指定された場所に向かうが、そこにいたのはガブリエラと娘と思われる少女「ローラ」だった。面倒ごとに巻き込まれるのはゴメンだと去ろうとするが、怪我をしているガブリエラを見て渋々話を聞くことに。
ガブリエラの依頼は5万ドル払うのでカナダ国境のノースダコタにある「エデン」という場所まで2人を運んでほしいというもの。半分は即金で払い、残りは現地に着いたら支払うという。5万ドルあれば船を買うことができると考えたローガンは依頼を受諾し、準備のために一度隠れ家へと戻るのだった。

 

希望の少女

隠れ家に戻り、チャールズに大きな仕事が入ったためしばらく留守にすると告げ、キャリバンに留守の間を任せると、翌朝モーテルへと戻る。ところが、ガブリエラは何者かに殺されており、ローラの姿も見当たらないのだった。荒れた部屋の中で、ガブリエラの物であろう携帯を見つけたローガンはその場を後にし、隠れ家へと戻るのだった。

 

ローガンが隠れ家へ戻ると、以前出会ったピアースがやって来て、ガブリエラと会ったのにどうして連絡をしなかったのかと問い詰める。そして、ローラを渡せと詰め寄るが、その時ピアーズに鉄パイプが飛んできて気絶してしまう。投げたのはローラだった。ローラは車のトランクに隠れ、隠れ家まで着いてきていたのだった。

ローラを見たチャールズは、この子こそがミュータントの希望だと興奮しながらも招き入れる。ローガンはキャリバンにピアースをその辺に放置してくるよう頼み、チャールズの話を聞くことに。ローラは話すことができないのか、荷物を確認しようとするローガンに激しく抵抗するが、チャールズのいうことはおとなしく聞くようだった。

車でピアースを運び道端に放置しようとしたキャリバンだったが、ピアースは目を覚まし、逆に人質にされてしまう。そして、ピアースは多くの部下と共に再び隠れ家を襲撃するのだった。
包囲されたローガンは善戦するも抑え込まれ身動きが取れなくなってしまう。ところが、隠れ家の中に入ったピアースの部下たちの叫び声が聞こえたかと思うと、ローラが部下の首を持って姿を現す。
そして、拳から鋭い爪を出すと、次々とピアースの部下たちを撃退していく。ローラはウルヴァリンと同じ能力を持つミュータントだったのだ。

 

隙を見てチャールズを車に乗せ、そのまま逃亡を図るローガンだったが、チャールズはローラも連れていけと説得する。結局ローラを助け、そのまま逃げ続けるローガン達。激しいカーチェイスの末、巨大な貨物列車を壁にして上手く逃げ切ることに成功したのだった。

ピアースはミュータントの位置を探ることができる能力を持つキャリバンを強制的に協力させ、ローガン達を追うことにする。

 

途中、休憩しつつガブリエラの携帯電話に残っていた映像を確認する。そこには人体実験工場「トランシジェン」での非人道的実験の隠し撮り映像が映っていた。ミュータントの精子を利用して人工授精によって産まれた子供たちが人間兵器として育成され、凄惨な人体実験は繰り返されている様子だった。そして、ガブリエラはその施設のナースであり、ローラの母親ではなかった。
子供たちは成長するにつれ特殊能力を発現させていくが、生物兵器として利用されることをよしとせず、自殺する子供たちもいたのだった。

 

そこで電池が切れてしまったため、コンビニで電池を買うことにしたローガン。チャールズのトイレを手伝いながら店内に入ると、ローラが商品を勝手に物色し、注意した店員を襲っているところだった。慌ててローラを取り押さえると、充電器と葉巻を持ってコンビニを出るのだった。

 

車に戻り動画の続きを見ると、ある日「X-24」と呼ばれる、より残酷な人間兵器が完成し、前段階の子供たちは失敗作として廃棄されることになった。何人もの子供たちが安楽死される中、ローラに対して母性が芽生えていたガブリエラは、仲間のナースたちを結託し、それぞれ子供たちを逃がすために研究所を脱走する。そして、ミュータントたちが安心して暮らしているという「エデン」に向かっているところだったことが分かるのだった。

最後にガブリエアらはこの映像をローガンが見ているということは自分はすでに死んでいるということを悟りながら、ローラは実の娘のようなもので、守ってほしいと懇願するのだった。

 

ローガン達はオクラホマのシティホテルにチェックインし、戦闘で汚れた服や車を慎重する。そこで、ローラとチャールズが映画「シェーン」を見ている間にローガンはローラの荷物を確認すると、そこにはトランシジョンのデータとX-MENのコミックが入っていた。
資料を読み、ローラはローガン=ウルヴァリンの遺伝子を使って誕生したことが発覚する。さらに、コミックの最後に「EDEN」と呼ばれるミュータントの聖地のエピソードが描かれてたのだが、その住所がガブリエラに連れて行ってほしいと言われた住所と一致する。エデンとは架空の聖地だったのだ。幼いローラはそれを疑わず、ガブリエラと行動を共にしていたのだ。

 

ローガンが荷物を確認している間、チャールズとローラは映画の最後のシーンを見ていた。
「人を殺したら戻ることはできない。たとえ正しい行いをしても、人を殺したという烙印からは逃れることができない」
ローラは何かを感じるようにその言葉をかみしめているのだった。

 

翌朝、ローガンは乗ってきたリムジンを車屋に売り、代わりの車を入手する。ホテルへと戻ると、周囲にピアースの部下が張り込んでいることに気づく。慌てて部屋に戻るがその途中で、周りの人間が静止し始めていた。チャールズの能力が暴走しているのだ。
なんとか部屋にたどり着き、チャールズとローラを囲みながら麻痺しているピアースの部下たちを倒し、チャールズに薬を投与するローガン。チャールズがローラを助けるためとはいえ能力を暴走させてしまったことを悔いる中、混乱に陥るホテルを後にする3人だった。

 

X-24との戦いとチャールズの最期

再び長い旅路を急ぐ3人だったが、道の途中で自動走行トレーラーの不具合事故に巻き込まれる形で、積み荷の馬を逃がしてしまった家族と遭遇する。無視して先を急ごうとするローガンだったが、チャールズは助けるように呼び掛ける。ローガンは脱輪した家族の車を引き揚げ、チャールズは念力で馬たちを集める。

その家族はマンソン一家といい、助けてくれたお礼に家で食事をしていくように3人を誘う。目的地へ急ぐべきだと考えるローガンだったが、体力の限界も近いというチャールズの意向から、マンソン宅に泊まることにする。

 

祖父と父娘と正体を偽りながら、ひと時の家族だんらんを過ごす3人。マンソン家の息子とも馴染みながらローラは笑顔を見せ、チャールズも幸せをかみしめていた。
その夜、突然マンソン宅の水道が止まってしまう。どうやら、土地を欲しがっている地主が、嫌がらせに農地にある給水ポンプをチンピラに止めさせてしまうらしい。一夜のお礼もかねて、マンソンと共に給水ポンプへ向かうローガン。チンピラに絡まれるも軽く一蹴するのだった。その姿を見てマンソンは、ローガンが何か訓練をしていたこと、そしてローラが話すこともなく、行動が年相応でないことを心配するのだった。

 

その頃、ベッドで眠るチャールズの背後に何者かが近づいていた。戻ってきたローガンだと感じたチャールズは、久しぶりに幸せな夜を過ごせたと満足げに語る。ところが、チャールズの背後に立っていたのは、姿かたちがローガンそのもののクローン「X-24」だった。X-24はチャールズに爪を突き刺し、さらにローラを拘束、立ち向かおうとしたマンソンの妻と子供も殺害するのだった。

 

家の外にはピアースとX-24を生み出した科学者「ザンダー・ライス博士」がX-24の動向を見守っていた。キャリバンの能力によりローガンの居場所を特定し、追いついていたのだ。

そこに、給水ポンプで追い返されたチンピラたちが襲撃してくる。ローガンとX-24を勘違いし襲い掛かるチンピラたちだったが、X-24は皆殺しにしてしまう。ライス博士曰く「X-24は後天的に身につかなかった暴力性を最初から埋め込んでいる」ほどの戦闘に特化したクローンであり、興奮すると手が付けられなくなってしまう。何とか落ち着けようと声をかけるライス博士たちの前にローガン達が戻ってくる。

 

異変に気づいたローガンがチャールズの元に駆け付けるが、チャールズは「船を買って平和に暮らそう」と希望の言葉を残し息絶えてしまう。
悲しみと怒りに震えるローガンはX-24と戦うが、その圧倒的な戦力差の前に防戦一方になってしまう。しかし、マンソンが至近距離で銃撃をし、相打ちになるものの一瞬のスキを作ったことから、フォークリフトに串刺しにすることに成功する。そしてキャリバンが手榴弾を使い自爆することでピアースとライス博士の動きを封じることに成功。その間にチャールズの死体とローラを車に乗せ、その場を逃げ出すローガンだった。

 

翌朝、ライス博士は串刺しになったX-24に薬品を注射し、再生能力と戦闘能力をさらに引き上げ、再び動けるようにする。

ローガンはチャールズを湖の近くに埋葬し、もうここでひっそりと暮らせばいいのではないかとも考えるが、ローラに見つめられ自暴自棄に陥る。そして、車に戻るもエンストを起こし動かない車に癇癪を起こし八つ当たりをするが、戦闘の傷により意識朦朧となり、ついには倒れてしまうのだった。

 

エデンの地へ

ローガンが目を覚ますとそこは病院だった。ローラが近くにあった車を盗んでローガンを連れてきたのだ。治療をするという医師の申し出を断り外に出て車に乗るローガン。
ローラに礼をいうものの、エデンはコミックの中の存在であり、実際には存在しないこと。だからもうここらか先には進まないとローラに伝える。するとローラは初めて言葉を発する。ローラは話せないのではなくメキシコ訛りが強く、またうまく感情を表に出せないだけだったのだった。
ローラにエデンには仲間たちがいると懇願されたローガンは渋々ノースダコタへと車を走らせる。

 

途中、意識を失うローガンの代わりにローラが車を運転しながらも、ついにノースダコタにたどり着く2人。そこにはローラと同じように研究所から逃げ出したミュータントの子供達が隠れ住んでいた。

子供たちのリーダー「リクター」はローガンに薬を渡し、療養するように施す。この薬は数回に分けて使えば、十分に生活できるだけの体力は取り戻せるというものだった。そして数日後、森林を抜けてカナダの国境を抜ける計画をローガンに話す。エデンとは「カナダへの亡命」だったのだ。
決行の前日、ローラはローガンに一緒に行こうと誘ったが、ローガンはそれを断る。そして、ローガンは自分が持っているアダマンチウム性の弾丸を見せ、いつかこれを使って自分は死にたいと考えていることを告げる。翌朝、ローガンが目を覚ますと、そこにはリクターが残した薬が置いてあり、子供たちは森を抜けるために出発していたのだった。

 

その時、ローガンはピアースの部下たちがローラ達を追いかけていることに気づく。急いで子供達の後を追うローガンだったが、すでに体力の限界がきており、まともに動ける状態ではなかった。ついにリクターに貰った薬をすべて使い一時的ではあるものの、かつての能力を取り戻す。

 

子供達は能力を使い善戦するものの、一人また一人と捕まってしまう。そしてついにローラも捕まるという瞬間、ローガンが飛び出し、なんとか追っ手を退ける。
捕まった子供達を助けるため、ローラにチャンスが来るまで隠れていろとライス博士たちの前に姿を現すローガン。ライス博士はかつて自分の父親をローガンが殺したこと。そして食材に薬を混ぜて配給することでミュータントが産まれないようにしたことなどを語るが、ローガンは躊躇なく博士を撃ち殺す。

 

手に負えなくなったピアースはX-24を解き放ち、ローガンと戦わせる。薬でパワーアップしたローガンでさえ歯が立たず一方的な状況になってしまう。勝利を確信したピアースだったが、一瞬のスキを突かれ子供達に逆襲されてしまうのだった。

 

薬の効果も切れ、ついには木に串刺しにされてしまうローガン。X-24が止めをさそうとした瞬間、ローガンが持っていた弾丸をX-24の頭部に打ち込むローラ。頭を破壊されたX-24は再生できずに死亡する。しかし、回復能力を失ったローガンもまもなく息絶えようとしていた。ローラはローガンを抱きかかえながら「パパ!」と叫ぶものの、ローガンは笑みを浮かべ一筋の涙を流すと、そのまま息絶えてしまうのだった。

 

子供達はローガンを手厚く葬ると、カナダへと目指して進んでいく。
ローラはローガンの墓前でシェーンのセリフ「人を殺したら戻ることはできない。たとえ正しい行いをしても、人を殺したという烙印からは逃れることができない」を思い出していた。

ローガンの墓の十字架を「X」の形に変えると、他の子供達を追いかけて、国境へと向かうのだった。

 

 

感想(ネタバレあり)

「X-MEN」シリーズ最終章にして、それに相応しい映画だったと思う。
とにかく今までのシーリーズとは違った作品に仕上がっていた。

 

まず、最初に思ったのは、本当にヒーロー物なのか?ということ。
冒頭でいきなり主人公のローガンは一般人にボコボコにされる。最終的には勝ったものの満身創痍で過去作の面影はほとんどない状態。そして、シリーズ通しての重要人物であるチャールズも、認知症を発症しかけているし、能力もコントロールできずもはや廃人レベル。
今までの作品での威厳はまったくない。

シリーズを見ていた者からすれば衝撃的な展開だ。
ただ、見ているうちに感じてきた。これはヒーロー物ではなく、ロードムービーなんだな、と。

X-MENシリーズといえば多彩なミュータントが空を飛んだりビームを出したり、それこそ最新鋭の機械を駆使して世界中を飛び回っていたりした。そこには爽快感や格好良さはあったものの、人間ドラマはあまり感じられなかった。
今回は車でメインに移動し、疲れたら休み、くたびれたら愚痴を言う、いかにも泥臭く人間臭い展開が続く。そして、一般家庭との接触から、その何気ない生活こそが本当の幸せなのではないか、と気づかされる。

完全に子供向けではなくなった。

 

その証拠にR指定が加わり、過去作に比べて残酷描写がハッキリと描かれるようになった。爪は貫通するし、胴体は真っ二つになるし、ローラは血を浴びまくるし…しかし、そこが今までのシリーズでいまいち物足りないと考えていたタケにゃんによっては非常に面白く(この表現は不謹慎かもしれないけど)感じられたところでもあった。
そもそも、爪とは突き刺したり引き裂いたりする武器である。そこをきちんと見せるからこそ、ローガンの強さが引き立つのは当たり前なのだ。

LOGAN 串刺し
↑顔面串刺し。むしろこの描写が今までなかったのに驚き

あと、会話シーンが長い。その分、総時間も長い。ただ、その代わり登場人物の行動やセリフに重みが出てくる。この尺は子供には苦痛だろうな、と思う。

 

ただ、子供向けではないものの、親子の物語だったのは間違いない。
チャールズもローガンもローラも血はつながっていないし、本当の親子ではない。特にローガンは過去作では恋人は殺されるは仲間はいなくなるは、兄弟同士で殺しあうわで人間関係は良好とは言えず、粗暴で孤独だった。
そこで初めて手に入れた温もり。それは父変わりのチャールズだった。だからこそチャールズが能力を暴走させても痴呆症になっても、最後まで希望を失うことなく一緒にいれたのでしょう。そして、それはローラも同じ。生まれた時から生体兵器として育てられ、必要なくなれば処分されそうになり、助けてくれた女性は自分を守るために死亡してしまった。
孤独で不器用ながらも、同じような存在であるローガンと行動を共にし、心を開いていく。

LOGAN ローガンとチャールズ
↑ローガンは最後までチャールズと共に生きていくことを誓っている

だから、ローガンがチャールズの死の際に泣いたとき、そしてローラがローガンの死の際に泣いたとき、タケにゃんも泣けた。そこはハッピーエンドでもいいんじゃないの?とも思ったけど、やっぱりそんなご都合的にいかないのが逆にリアルでよかった。

 

そして、本編中では語られなかった7人のミュータントと数百人の人が死亡した「ウェストチェスター事件」とは何だったのか?
断片的にはチャールズの能力暴走によることが原因と言われていますが真相はどうなんでしょうか?実は原作では「敵の催眠術にかかったローガンが仲間を皆殺しにした」ということらしいのですが、もしかしたらチャールズはそのことを知っており、ローガンをかばうために自分の能力のせいにしたのでしょうか?
果たして死んだ7人とは誰なんだろう?

監督自身はすべて構想の中で決まっているらしいのですが、あえて映像化しなかったそうです。その方がみんなが考察して盛り上がるし、もしそこを映像で入れてしまったらローガンの物語ではなく、X-MENの悲しい物語になってしまうと考えたそうですね。
それはずばり正解だったと思います!

 

正直な話、今までのシリーズを見ていないとほとんど楽しめない。そしてシリーズを見ていたとしても「何か違くない?」という人はいると思う。
でも、タケにゃんは逆に、今までのシリーズがあった上で、このテイストに落ち着けたことは評価が高いと思う。同じくローガンを主人公にした「ウルヴァリン SAMURAI」という映画があったけど、どうにもこうにも物足りなく感じていたのを、今作は見事に払拭してくれた。

ウルヴァリンが生きた約200年の歴史とヒュー・ジャックマンが演じた17年…本当にお疲れさまでした!
あとは、タイムパラドックスでローガンが生き返るとか残念な展開がないことだけを祈ります。

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