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【映画感想】ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章

ジョジョの奇妙な冒険 第三部

ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章

この「力」で守りたいものがある。

治す能力VS壊す能力
超異色のサスペンス・エンターテインメント、ここに誕生!

引用元: 公式サイト

公開日:2017年8月4日
鑑賞日:2017年8月6日
上映時間:118分
個人的評価:80/100点
オススメ度:

監督
三池崇史

出演者
東方仗助(山崎賢人)
広瀬康一(神木隆之介)
空条承太郎(伊勢谷友介)
山岸由花子(小松菜奈)
虹村形兆(岡田将生)
虹村億泰(新田真剣佑)
ほか



簡単な作品紹介

杜王町のマンションの一室で「片桐安十郎(山田孝之)」、通称「アンジェロ」は住民を殺害し、食事を楽しんでいた。
するとその時、警察である「東方良平(國村隼)」が通報により部屋へ駆けつける。外から中の住人に電話をかけると、住人の携帯電話に良平の名が表示され、アンジェロは外にいる警察が自分を追っていることに気づく。
雨が降る中、とっさに窓から外へ逃げ出すアンジェロ。すると目の前に弓をかまえた男が現れる。驚くアンジェロにめがけて矢を放つと、矢はアンジェロに突き刺さる。
血を流しながら倒れるアンジェロに男は「お前は選ばれた」とつぶやき姿を消す。

アンジェロの血が混ざった雨水は不気味に姿を変えるのだった。そしてアンジェロは倒れているところを警察に確保されてしまうのだった。
警察署で取り調べを受けるアンジェロだったが、突然部屋の中が水浸しになり、その水が警察に襲い掛かる。

一方、高校生の「広瀬康一」は転校2日目にして不良に絡まれてしまう。そこに同学年のリーゼント頭の「東方仗助」と出会う。

 

 

感想(ネタバレあり)

個人的にはあり。

ただ、世間の評価はなかなかに低い。
その要素はずばり原作の「ジョジョの奇妙な冒険」のクオリティの高さ故だと思う。
どうあがいても実写が原作の独特すぎる世界観を越えられるわけないのよね。
でも、近づけている努力はすごい感じます。

そもそも実写化不可能と言われ続けていた本作。
まあ、原作を見れば分かる通り、出てくる人物は日本人という設定であれど、作者の荒木先生がミケランジェロの彫像を参考にしているというほど筋骨隆々で濃いし、造形に至っては洋館や家の並びなど、だいぶ日本離れしている。つまり、日本が設定であるものの、なかなかに日本離れしているのだ。

それを日本人が演じようというのだから、違和感が半端ない。ビジュアルが公開されるたびに出てきた言葉は「これじゃない」だった。

やはり、役者の線が細い。丈太郎や仗助は着ている服に筋肉が浮き出るほどの体格だし、身長も180㎝以上と高い。ところが実際の役者さんたちは(当たり前だが)そんな外人のようなボディービルダーのような体型をしているわけがない。正直「こんなので闘えるの?」という雰囲気だった。

また、漫画的な表現だからこそ許される部分も多々あった。例えば丈太郎のかぶっている帽子は、後ろ半分が髪の毛と一体化していて「どういう帽子かぶってるのよ?」という状態だったが、漫画だからこそごまかしのきく表現だった。これが実写になたっとたん「髪の毛が帽子を包んでいる」という「帽子の意味あるの?」的な感じになっていて、滑稽に見えてしまった。

空条承太郎
↑髪がプラスチックみたいになってるぞ

 

ただ、これはあくまで「静止画で見た場合」である。
実際に動いてる姿を見て、タケにゃんの思いはまったく別の方向へシフトチェンジした。

 

まず、町。
舞台は日本なのだが、撮影はスペインで行っている。
これは「原作に登場する大きな館などの西洋風味の部分を取り入れるためと、劇中のキャラクターたちの「なじみやすさ」を考慮して」とのことらしい。
三池監督も「荒木先生のご出身の仙台を含め、先生自身の思い出の街が増幅してできた杜王町」を再現するために試行錯誤した結果、スペインにたどり着いたと語っている。
これは正解だったと思う。

ぶっちゃけ「スペインの街並みに日本語の看板つけてみました」という独特な世界観なわけだけど、では日本で撮影していたらどうなっていたか?
例えば新宿の路地裏にリーゼントの頭の仗助が立っていたとして違和感がなかっただろうか?それはそれで今風ではあるけれど「ジョジョ風」では決してなかったと思う。
そもそも原作に登場する建物も街並みも日本風でないのだから(吉良の家は和風だったけど)、日本の風景に仗助を立たせれば違和感があるのは当然のことだろう。

5年の歳月をかけて実写化に取り組んできたスタッフたちは、本当に世界を回ってきたのだと思う。
その情熱と努力を称賛したい。

 

そして、役者たち。
先ほど線が細いし見た目に難がある…とは言ったものの、そこはさすがの役者たち。見た目以上に世界にぐいぐい引き込んでいく力がすごかった。
特に序盤の「山田孝之
ここは原作には無い前日譚的な部分なわけだけど、ここでの彼の雰囲気作りが抜群にうまい。「これから何かヤバいことが起こる」ということをビンビンに感じさせてくれて、(原作読者は知っているけれど)これからどうなるの!?とワクワクさせてくれる。
そして何より危惧していた空条承太郎だが、演じた「伊勢谷友介」がまた別方向に承太郎の魅力を引き出してくれたように思う。そもそも相当年がいっているはずなのにそれを感じさせないパワフルさが前面に出ていた原作がおかしいわけだったが、そこは「ジョジョだし」ということで強引にねじ伏せていた感はあった。
ところが今回は実年齢ならば、パワフルさとは別に、渋さや凄みが増しているだろうという、いわば「本来の承太郎」という形を見せてくれたように感じた。

億奏を演じた「新田真剣佑」も原作通りの憎めないバカさ加減をこれでもか!と見せつけてくれてよかった。ぜひ「あんまぁ~~~い!」を再現してほしい(笑)

 

これらをうまくまとめたのが、我らが「三池監督」である。
この方、当たりと外れの作品の差が激しいとタケにゃんは感じているのだけど、1つだけ間違いないのは「喧嘩の描写がうまい」ということだ。
勝手に代表作にしてしまうが「クローズ」シリーズの不良たちが殴り合うシーンなんて、どこを見ても興奮するし血がたぎる。殴り合いを撮らせたらピカイチだと思う。
なので、チンピラのやられっぷりや、すごみ方、熱い友情なんか、もの凄いベタなんだけど、胸を熱くさせるものがある。
さすが三池監督。

 

ただ、そもそもの大前提として、原作必読である。原作未読の人は完全に置いてけぼり。
「スタンドって何?」「承太郎って何者?」「ジョセフって誰?」「この弓矢はなんなの?」とか、まあ説明が一切ない。
その分、原作再現率は高め。一瞬しか映らないようなシーンでも何気に再現してくれている。この辺は原作愛をもの凄く感じる。

ただ、やはりというかなんというか、CGはかなりしょぼめと言わざるを得ない。
特にアンジェロがアンジェロ岩になるところなんか、目も当てられないほどだった…。でも、まあ、そういう映画じゃないし。
スタンドは全体的に格好良かったです。

 

「第一章」と書かれている通り、続編がある予定らしいですが、それはすべて皆さんの声次第だとか。
長ければ第四章くらいまでやるみたいだけど、このまま何事もなかったかのように鎮静化していく気がする。
というのも、公開してわずか一か月でそこの映画館もやってない…不安。

すでに原作の要所要所を端折ってはいるので、縮めようと思えばいくらでも縮められると思うけど、何卒最後まで走り切ってほしい。
ただ、終わり方が全然原作と違うので不安なんだけど、変な原作改変だけはやめてください。
それをした瞬間に、この映画の価値が暴落すると思います。

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